中学定期テストの勉強法~子どもの点数を伸ばしたい!

このページでは、中学生のお子さんがいる保護者向けに、定期テストの勉強法を解説します。

保護者向けですが、中学生本人が読んでも問題ありません。


STEP.1
勉強道具の確認
教科書、ワーク、授業で使ったプリント類が全てあるかを確認します。

STEP.2
範囲表が渡ったら
教科書に付箋をはり、目次に印をつけて、範囲を視覚化します。

STEP.3
学習計画をたてる

STEP.4
暗記と問題演習
いきなり「ノートまとめ」ではなく、暗記と演習で、基礎知識をできるだけ増やします。

STEP.5
ノートまとめ
「暗記と問題演習」で習得できなかった項目をリストアップしたり、点をつないで線にするように習得した知識を体系化して応用題に備えます。

STEP1.勉強道具の確認

勉強に必用なものが全て揃ってるかをチェックします。


  • 教科書
  • 学校で配布されたワーク・プリント
  • 授業ノート
  • テスト範囲表

解答のチェック(プリント&ワーク)

プリントやワークは、答えがないとテスト勉強で困ります。

例えば、学校を休んだ次の日に、プリントはもらえたけど、授業にでてないので答えが分からない。。。というケースが考えられます。

ワークの場合は、解答がない理由は「子どもがなくしなたのか」「先生がもってるからなのか」、そして先生が持ってるとしたら、テスト週間中に返してくれるのか?まで確認します。

STEP2.テスト範囲表の使い方

範囲表が配られたら、教科書やワークに印をつけます。
どこから始まり、どこで終わるか、視覚化します。

付箋を最初と最後のページにはりつけると、教材を開いてなくてもひと目で分かるのでオススメ。
(付箋は百円均一のお店で売ってます)

次は、教科書の目次にも印をつけます。

付箋はテスト範囲のボリュームを視覚化することが目的でした。
目次は単元名を確認できるので、テストにでる内容を一覧で確認できます。

視覚化のメリットは俯瞰

俯瞰とは、ちょっと上から物事をみる、木を1本ずつ見るのではなく空から森を見るイメージ。

マラソン大会に出場するとしましょう。
ほとんどの人が、本番前に、コースをマップで確認したり、実際に下見をすると思います。

先に全体を確認しておけば、「全体に対して、今自分がどこにいるのか」という現在位置の把握。
「ここはキツそうだから直前まで力を温存しておこう」という感じで作戦をたてられます。

 

これはマラソンだけでなく、テスト勉強にもいえます。
全体を把握してるから見えてくることがあります。

付箋をつけてれば、「このままだとテストに間に合わない」という日数調節もできます。
自分が全体に対して、どこを勉強してるかも一目でわかります。

現在地が分からず、やみくもに目的地を探すほどツライことはありません。

 

テスト勉強をはじめる前に単元を確認しておけば「ここは、授業でもよく分からなかったところだ(ヤバイ)」
など問題点を事前に察知できます。

苦手なところは勉強時間を多めに配分するとか、学校や塾の先生に質問しにいくとか、参考書を買うなど、対処法を早めに考えることができます。

 

テスト範囲表は捨てないで

定期テストが終わったら範囲表を捨ててしまう子がいます。
これはNGです。

範囲表は次回のテスト勉強に使います。
どの学校でも範囲表は2周間前に配布されると思います。

しかし、前回のテストがどこまでだったかが分かれば、どこから範囲になるかは分かります(どこまでかは分かりませんが)

つまり、範囲表を保管しておけば、次回のテストで範囲表が配られる前に勉強を始められます。

STEP3.学習計画をたてる

「いつ勉強するのが効率が良いのか?」など時間に関しては
以下のリンク先ページにまとめてあります。

中学生の一日のスケジュール。理想的な勉強・時間の使い方

勉強場所は、どこでもかまいません。
飽きたら、別の場所に動いてみるのも効果的です。

注意
学習習慣がない子は、同じ場所でやらせるほうが良いです。

勉強する場所については、以下のリンク先ページにまとめてあります。

家で勉強させる場所は子ども部屋が良いのか?リビングや台所でもいいのか

STEP4.暗記と問題演習

学校で配られた教材で勉強する

定期テスト勉強は、学校で配られた教材でやるのが鉄則です。

テスト問題はそこからでる可能性が高いからです(同じ問題がでることもあります)

学習の基本スタイルは、ノートや問題集、ワークをやりながら、常に該当する教科書のページを確認することです。

例えば、社会科(歴史)で江戸幕府の勉強をするとしましょう。

ノートを軽く見て、ワークやプリントの問題を解くわけですが、これで終わらないことです。
必ず勉強した範囲の教科書は、隅から隅まで読みましょう。
というのも、教科書に掲載されてる図や絵から出題されることもあるからです。

成績が高い子ほど、教科書をしっかり読み込んでます。
逆に成績が引く子ほど、教科書を読んでません。

これは、両者の教科書を触れば一目瞭然です。(ボロボロさが違う)

人間は、何かを覚えるときに、周辺情報もセットで記憶します。

出題されるかもしれない図や絵をセットで見ておけば、いざテストに出題されたときに、記憶を呼び起こしやすくなるというメリットもあります。

絵が好きな子には、英単語を覚えさせるときに、その単語がイメージできる絵を描かせるとよいです。

右脳と左脳の両方を使って勉強すると、効果的です。

暗記と問題演習が8、ノートまとめが2

テスト勉強に使える時間には限りがあります。
ノートをきれいにまとめるのに時間をかけるのは得策ではありません。

暗記と問題演習を繰り返して知識を増やします。
点と線でいえば、点を増やす作業です。

はじめは用語をひたすら丸暗記するのでもokです。
ただ、最終的には学校のワークやプリントにある問題を使いましょう。

言葉は知ってたのに、テストではこたえられない子の多くは、問題演習不足です。

その用語がどういう聞かれ方(出題のされ方)をするかは、ワークやプリントで演習しておけば、なんとなくても分かるものです。

特に読解力が低い子の場合は、その場(定期テスト会場)で起点をきかせて答えることは難しいです。
なのでパターン学習として、問題演習を必ずやらせてください。

大事なの問題をとくことを目的にしないことです。目標はテストで使えるように用語や知識を習得することですから。

 

回答をみながら問題用紙に赤ペンで答えを書かせてokです。
「そうか、この言葉はこういう聞かれ方をするんだな」と学べます。

回答を書き込んだ教材を赤シートで隠しなら2~3周させてください。(覚えるまでやりこませます)
この時点で取り組む問題は応用題を外してokです。

 

学校のワークやプリントは、ここは応用題だとすぐ分かる構成になってます。
「応用」とか「ハイレベル」とか「C問題」などの表記が多い。

知識という点が増えると、テスト範囲の内容が、ざっくり見えてきます。
ただ、知識が体系化されてないので、応用問題に弱いという弱点があります。

 

なので、ある程度の点が増えた時点で、ノートを作って体系的に知識の整理をする
つまり、点を結んで線にするのが一番効率がよい勉強法になります。

※暗記が目的で、用語の確認用ノートをテスト勉強の初期段階で作るのは問題ありません。
ここで指摘してるのは、ノートまとめを目的に丁寧に作り込むのは、コスパが悪いということです。

STEP5.ノートまとめ

ある程度の知識を習得したら、ノートまとめに入ります。

このSTEPでの目的は2つです。


  • 覚えていない、苦手な項目をリスト化(弱点ノート)
  • 知識を体系化して応用題に備える(体系化ノート)

弱点ノート

暗記や問題演習を繰り返しても、どうしても覚えられない項目は必ずあります。

それらをノートにリスト化するのです。

ここでは「弱点ノート」と呼ぶことにします。
弱点ノートを作るメリットは、暗記の効率化と精神安定です。

STEP4は、知識が増加してる間は良いのですが、成長がとまると急に不安が襲ってきます。

どうしても忘れてしまう用語や問題というのは必ず存在します。
弱点ノートはそれらをまとめてしまい、それだけを繰り返し覚えるために使います。

例えば「dictionary」という英単語を、STEP4で何度もつまづいたとしましょう。

STEP4だと、何周も教材を繰り返すので「dictionary」に出くわす頻度は低くなります。
なのでSTEP5では、弱点ノートを作り、それだけを集中して暗記させます。

※STEP5をやってる間に、STEP4を忘れてしまっては意味がありません。
なのでSTEP4とSTEP5は並行してください。

弱点ノートは、試験当日にも使えます。

試験が始まる前の休み時間、トイレ休憩をしたら、弱点ノートを確認します。

ノートのなかでも、覚えが一番悪いものを数点しぼって、試験直前まで確認。
試験がはじまったら、その覚えたものを用紙に書き込んでしまうのです。

この方法は、絶対テストに出そうな知識、かつ覚えきれてないもの、もしくは怪しいものに対して有効です。

マニアックな知識は、この方法をとっても出題されない可能性が高くなりますので
そこはケースバイケースです。

関連

弱点ノートの作り方。中学生の定期テスト対策弱点ノートの作り方。中学生の定期テスト対策

体系化ノート

一定の知識が増えたら、一度体系化したほうが覚えやすくなります。
さらに、知識が強固なものになれば、応用題にも強くなります。

メリット1.暗記の助けになる

例えば、「日清戦争が1894年」「日露戦争が1904年」「第一次世界大戦が1914年」と各戦争ごとに名前と年号を覚えたとします。

これを一気に並べてみると、10年ごとに戦争が起きてることがわかります。
つまり、3つのうちいずれかの年号を忘れても、日清⇒日露⇒第一次~という順番さえ分かれば、年号は計算で出せるというわけです。

メリット2.応用力がつく

「日清戦争」「日露戦争」「日英同盟」の並べかえ問題がでたとします。
年号を覚えていれば一発で「日清戦争(1894)」「日英同盟(1902)」「日露戦争(1904)」と回答できます。

日英同盟までは年号を覚えてない人も多いでしょうしから、ここでは年号を全く覚えてないと仮定してみます。

朝鮮半島をねらった第一ラウンドが、中国(清)と日本との戦いが「日清戦争」
勝利した日本は、遼東半島をゲットするわけですが、ロシアをはじめ大国に邪魔されます(三国干渉)

なくなく遼東半島は変換するわけですが、ロシアへの不満が残った戦争でした。
第二ランドは、10年後、日本とロシアになるわけです(日露戦争)

この流れさせおさえれば「日清戦争⇒日露戦争」という流れは問題ないでしょう。
次に「日英同盟」ですが、双方が同盟を結ぶメリットを考えてみます。

イギリス:南下政策を推し進めるロシアの動きが気になる

日本:大国ロシアと戦う前に、後ろ盾がほしい。

このポイントさえ、おさえてれば日露戦争前だということが分かります。

朝鮮半島をめぐる戦いの第一ラウンドで中国(清)は敗退してますので、日清戦争後だということも想像がつきます。
※清の朝鮮半島内の動きが低下したので、ロシアの南下政策は加速するわけなので

これが知識を体系化するということです。
別に上のように、ことこかまくノートに書かなくて良いです。

流れが分かるポイントをまとめればokです。

まとめるさいは、各教科ともに、教科書や学校のノートを利用すると良いでしょう。
知識がない状態だときついですが、ある程度の用語を暗記してれば、読もうと思えばできないことではありません。

関連

体系化ノートの作り方。中学生の定期テスト対策体系化ノートの作り方。中学生の定期テスト対策

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