【高校受験】小学生のうちにしておくこと[3つ]

このページでは、小学生の保護者向けに、高校受験のために今から何をすべきかを解説します。
中学受験をせずに、公立高校に進学させることを想定しています。

個別指導15年の経験をふまえてお話をさせていただきます。

塾に通わせる必要はあるのか?

公立、私立はさておき数年後の高校入試に備えて今から塾に通う必要があるのか?

ここから話します。

結論からいうと、無理に通わせる必要はありません。

ただ、重要なポイントがあります。

小学校を卒業するまでに「将来行ける高校はだいたい決まる」ということです。

特別な応用問題が解ける力ではなく、素養が身についているかです。

  • 家庭学習の習慣が身についているか?
  • 基礎が定着しているか?
  • 勉強が嫌いになっていないか?(好きでなくても良い。嫌いじゃないことが大事)

上記3点のうち、1個でも「NO」があるなら早急に対処する必要があります。

この3点は学習塾に通わなくても家庭で身につけさせられることです。

ただ、ご家庭では難しい場合、塾を検討するのも一つの手だと考えます。

家庭学習については、お子さまの学年に応じて以下の記事を参考にしてください。

【小学生】低学年の勉強法はシンプルに[仕組みを作る]

小学4年生の勉強方法。家庭学習で保護者が注意すべきポイント

小学5年生の家庭学習に悩む保護者がやるべきこと

小学6年生の家庭学習|保護者が注意すべきポイントは2つ

高校受験のために小学生のうちにしておくこと

  1. 模試を受けさせる
  2. 教科書を徹底的に理解させる
  3. 成功体験を積ませる

模試を受けさせる

子どもが小学生のうちから、模試を受けさせましょう。

条件は以下の通りです。

  • 中学受験用ではなく一般向け
  • 全国統一型ではなく地元主催型

 

中学受験しない限り、受験用の模試は受けなくてokです。

教科書の範囲を超えているものが多く受けても意味がありません。

高校入試は都道府県単位で行われます。

なので全国の小学生と比較して、、というよりも地元単位で考えるべきです。

お住まいの地域で、中3生が受けている有名模試を探してみてください。

地元に密着している教材会社や新聞社主催の模試があるはずです。

もしなければ、地元の有名塾が主催している模試を候補にしてください。

地元主催の模試を受けさせるメリットは、公立高校のデータが豊富だからです。

しかも、遠くない未来に、高校受験を一緒に体験するメンバーとの比較ができます。

「今の力だと、このぐらいの高校に受かる可能性があります」という予測をだしてくれる会社もあります。

小学生のうちから、地元の高校の名前やどのぐらいの偏差値レベルなのかを、子どもに知らせておくことは重要です。

暗記させるのではなく、親子の会話で、高校名がふつうにでてくるのが理想です。

その高校を第一希望にするかはさておき、今の自分との距離感、ギャップが分かることは重要です。

・関連記事

>>小学生から模試を意識して勉強させる。中学受験の有無は関係ナシ

 

教科書を徹底的に理解させる

小学生のうちから高校入試を意識している保護者は、偏差値の高い学校を希望されていると思います。

「今のうちからハイレベルの問題をとかせせたほうが良いのでは?」と思うかもしれません。
結論からいうと、いりません。

あくまでも教科書中心の勉強をさせてください。

保護者に教育してほしいのは「教科書を大事にする心」です。

大事にするとは、教科書にカバーをつけてキレイに使わせてほしい
ということではありません。

勉強の中心は、教科書であると認識させてほしいのです。

個別指導15年の経験からいうと、地元で一番の高校に入る子は、教科書をとても大事にしてます。

「カラフルな参考書を使ってる子が多い中で、入試は教科書からしかでないのに、なんでソレをやらないの?」

と本人たちは思っています。

よく読み込んでいます。文章だけでなく、グラフや絵も。

この話が書かれてたページには、こんな絵がのっていた、、、右脳と左脳をフル活用してるわけです。

 

  • ステップ1:授業で習った範囲を理解する
  • ステップ2:過去に学習した範囲を繰り返す
  • ステップ3:応用題の練習


この3ステップで教科書を極めると良いです。

通常の勉強は、今習ってるものだけをしっかりやります。

つまりステップ1止まりの子が多いわけです。

理想は、今までならった単元の教科書をバラバラにして読んでも
すぐ思い出せるレベルまでもっていくことです。

・関連記事

【小学生】算数のつまずきを保護者がチェックするときの考え方

この訓練を繰り返すことで、単元をまたいだ問題(応用題)に対応する力がみにつきます。

その単元で極度に難しいハイレベル問題に無理に挑戦するよりも
単元をまたいだ応用題にふれるためのトレーニング、そして実際に応用題にふれる
というステップ学習がオススメです。

中学受験用の問題集は選ばない

教科書のレベルを越えています。加えて子どもの成長度合いにあわない可能性があります。

抽象的思考ができないと解けないものが多いです。

脳の前頭葉という部分が発達しないと、抽象的な思考はできません。

12才ごろから発達すると言われていますが、個人差があります。

・関連記事

【小学生】言い換える力を作文でつける[具体的⇔抽象的]

 

むやみに難しい問題をとかせず、子どもの成長にあわせて教科書を徹底的に深掘りすることが大事です。

扱う内容の上限(レベル)を知りたいなら、最初に話した模試(問題と解説)を参考にしてください。

このぐらいの問題(レベル)を、今のうちに解けるようにすれば良いのかが分かります。

 

教科についても注意してください。

理科と社会は暗記教科ということで後回し、国語、算数、英語に力を入れるご家庭が多いです。

たしかに、優先度として間違いないのですが、小学生のうちに理社を攻略すると中学で苦労しません。

このあたりの話は別記事にまとめました。興味のある方は御覧ください。

>>小学生の理科&社会の勉強法。保護者の考え方とやるべきこと。

成功体験を積ませる

小学生のうちにしておくことは勉強だけではありません。

壁を乗り越えるためのパワーをためこんでおいてください。

具体的にいうと、「自信」をつけさせてほしいのです。

挑戦には失敗がつきもの。

そこから学び人は成長するからです。

とはいえ、小学生のうちから、失敗させることが正義だと考えるのは間違いです。

難易度の高いものだけを挑戦させるのは逆効果。

失敗ばかりが続くと、自分はダメな人間だと認識し、挑戦する心を失ってしまいます。

 

その結果、高校受験では自分の学力より低い学校、超安全圏を受けようとします。

小学生のうちは、できるだけ成功体験をつませてあげましょう。

 

分野は勉強だけに限りません。スポーツでも遊びでもかまいません。

子どもが勝てる場所を親が探して、小さな成功体験を積ませてください。

子どもはあちこち動き回ります。

勝てる場所をみつけてあげても、別の場所では失敗することもあります。

親が子どもの一番の理解者になってあげることも重要です。

仮に失敗しても責めず、良い部分があればほめる。

この繰り返しで、家庭に「チャレンジしていいんだ」という空気を作りましょう。

怒ったり、失敗した理由を考えさせてばかりだと、、、

「失敗したらママに怒られる(だからやらない)」とならないようにしましょう。

※生死にかかわること、人として学ばなければならないものを教育する場合は、この限りではありません。それは「しつけ」なので。

今回話していることは、それ以外の話しだとお考えください。

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