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定期テストと高校受験は勉強法が違う。内申点が良くても当日点が低い理由

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中3になるとイヤでも高校受験を意識せざるをえません。一番はじめに中学生が悩むのは勉強法です。定期テストと同じようにやってしまう子が多いのです。

・どちらも点数がつく試験なので、同じように対策してしまう。
・中学校で受験勉強の方法を教えてくれない。

今回は中学3年生、もしくは保護者に向けて受験勉強の方法について解説します。

 

受験勉強と定期テストの違いは何か?

一番分かりやすいのは「範囲」です。高校受験は中1~3年生に使用した教科書が試験範囲になります。広い意味では小学生の内容も入ります。なので全部!

 

範囲の広さが全然違うので、暗記の仕方を変えないと試験で使い物になりません。なぜか?

定期テストは範囲が狭いです。なので前日にまとめて覚えた知識を総動員すれば正解になることが多い。しかし、高校受験の問題は違います。

 

最初の問題は中1、次の問題は中2、次は、、、という感じでランダムに出題されます。脳が整理整頓されてることが大事です。

部屋が汚いと、探しモノが見つかりませんよね?それと同じです。

定期ストは範囲が狭いので、一か所に知識を集めておけば対応できます。脳科学的にいえば「短期記憶」で戦えるということです。

しかし、高校入試は試験範囲が全てです。短期記憶で覚えてられる量と時間は制限があります。なので長期記憶で対応するしかありません。

 

長期記憶の話をします。

どの知識も必ず短期記憶から始まります。よく使う知識はここにおいといて使います。スマホでよく使うアプリを最初の画面に、パソコンで良く使うものをデスクトップ画面におくのと同じです。

 

長期記憶に知識をうつすには?

自動的に短期記憶から長期記憶に知識がうつるわけではありません。脳が必要だと感じたものだけです。では、どのようにすれば「必要」と脳は判断するのでしょうか?

 

・間違えてる、理解してないと脳に伝える
・何度も繰り返して、重要性をアピールする

この2つが大事です。

脳は生命に関わる記憶から優先します。例えば熱いヤカン。さわると火傷して、大変なことになりますよね。こういうのはすぐ記憶します。

 

小さいころの生命にかかわる怖い体験は、中学生になっても消えないことが多いです。

生命にかかわらない受験知識は優先度が低いです。なので1度勉強したぐらいで長期記憶に残ることはありません。覚える理由がいるのです。

 

まず自分ができないことを脳に教えないといけません。間違えた問題を鉛筆で消さずに大きな赤バツをつけて残すと覚えやすのです。

間違えをすぐ消してませんか?消して正しい答えに書き直して◯をつける、、、脳は覚えなくて良いと判断します。

できてないことを脳に伝えるだけでは不十分です。用語や解法の確認を何度も繰り返します。すると脳に重要性が伝わるのです。

時間がある=受験勉強で一番の財産

繰り返すには、時間が必要です。10日連続で10回繰り返すのと、半年で10回かけて繰り返すのでは、後者のほうが長期記憶に残りやすいことが分かってます。

ゆっくり繰り返すのがポイントなのです。

なので定期テストのように、範囲がでてから短期間で覚えるような勉強法では全然対応できないのです。つまりテストで点数をとれても入試でとれるとは限らないわけです。

 

参考書、問題集、塾、家庭教師、、、受験勉強といえばこれらに注目されますよね。しかし「時間」が最大の武器なのです。時間があれば繰り返すことができます。たしかに塾は試験にでやすい知識を優先して教えてくれます。

しかし塾に行ってる子みんなが成績が良いわけではありません。覚えることを繰り返してないからです。塾に通ってても家庭学習をしない子は成績が伸びません。

個人の家庭環境はバラバラ。他人と比較して悲観するのは無意味

自分の状況を悲観することはないということです。どんな状況にあっても、時間を武器にしてコツコツ勉強すること。まずは自分の目の前にあるもので良いです。

 

学校の教科書やノート、ワーク。これを何度も繰り返す工夫をしてください。すでに書き込んであるワークでも、工夫しだいでは答えを隠すこともできます。

受験勉強に魔法はありません。中3になると他人の勉強法や、塾で使ってる教材が気になるものです。しかし本質はそこにありません。塾に行く=受験勉強と勘違いしている子よりも、塾に通わずコツコツ勉強している子の成績が上がりやすいです。

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