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中学歴史の人物名が覚えられない子どもには、親がゲームや漫画、映画やドラマで泣いたり笑ったりさせてください。

「天武天皇、聖武天皇、桓武天皇。。。」 歴史の教科書に出てくる人物名をなかなか覚えられずに困っている中学生は多いです。

今回は社会科の成績が伸び悩んでいる子どもに、親はどんなアドバイスをすれば良いのについて解説します。

脳の海馬をだませば記憶できます

暗記するには脳の働きを知るのが一番です。
ポイントは「海馬への働きかけ方×接触回」。

記憶する価値があると海馬が判断すれば、大脳皮質で長期保存されます。
不要と判断されれば短期記憶で終了します。

 

海馬は生命を守るための情報を最優先に評価します。
クマを怒らせたら殺されるとかです。

もうひとつのポイントは「すでに知っていること」は重要視しないということ。
当たり前の話ですが地味に大事です。

 

この点からいいますと「天武天皇」という言葉を記憶してなくても、明日のご飯に困る可能性は皆無です。
テストでゼロ点とったらお母さんに夕飯抜きと宣言されているなら話は別かもしれませんが(汗)

 

脳の海馬で記憶不要と判断される可能性が高い歴史用語。
どのようにして「必要」と思わせるか?ここに暗記法とか勉強法が生きてくるのです。

 

英単語の暗記と海馬の関係を解説した記事もあります。
子どもが暗記で困っているなら参考にしてください。

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接触回数を増やせば覚えられる

海馬への働きかけ法はいろいろありましが、今日は2つご紹介します。

一つ目は簡単で、とにかく復習すること。
覚えたい歴史用語を大きな紙に書いて家中にはってください。

朝起きてトイレにはいったら、目の前に「聖武天皇」。
朝ごはんのオムレツにはケチャップで「聖武天皇」という文字。

玄関にも「聖武天皇」。
家から帰って「聖武天皇」
おやつのプリンのふたにも「聖武天皇」

すると、海馬もいいかげん「これもしかして大事なことかも」とダマサれてくれます。
覚えたい用語との接触回数を増やすだけで、いつかは覚えてしまう方法です。

 

わたしが15年間個別指導塾で勤務していたときには、歴史の不得意な子どもには塾であうたびに歴史クイズをしてました。
しかも同じ問題を何回も。「平安京に都を移した天皇は誰?」という感じで。
答えは「桓武天皇」です。

社会の日じゃなくても塾に来たらクイズ、帰るときにもクイズをだしてました。
だんだん慣れてくると顔を合わせるだけで「桓武天皇」を答えてくれます。

 

よくこんな言葉を覚えるなと関心することありませんか? 
ゲームや音楽、スマホ関連に多いカタカナなんて特にそう。
「ペンパイナッポーアッポーペン」とかね(笑)

学校で話題になれば、その単語が教室でも耳に入るだろうし、会話でも口にするでしょう。
ユーチューブを何回も見たり。

これってさきほどの「聖武天皇」と同じで接触回数が多いから覚えてるんですよ。

「ペンパイナッポーアッポーペン」なんてことを知らなくても死にません。
海馬が記憶すると判断するわけないキーワードなんですよ。
これは接触回数が多いことによる海馬の錯覚としか言いようがありません。

「桓武天皇」と「ペンパイナッポーアッポーペン」の違いは、子どもが関心をもって自ら言葉に接触したか?
強制的に脳にふれるようにされたかの違いだけです。

 

感情とセットで暗記すると記憶に残る

もう一つ、海馬に「要記憶」と判断させるテクニックを教えます。

それは喜怒哀楽をともなった記憶法です。
感情を込めることで接触回数を増やすのと似たような効果を発揮させることができます。

教科書での扱いが小さい石田三成。なぜ大人には人気なのか?

中学の歴史教科書では「石田三成」の扱いは小さいです。
1600年関が原の戦いで徳川家康に敗れた武将としてのみ登場します。

中学生の反応はどうかといえば、当然影が薄いわけです。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康でもギリ覚えられない子にとって石田三成は全く記憶に残りません。

歴史が嫌いな子どもじゃなくても石田三成はテスト前に丸暗記して、あとは忘れる人も多いですから。

 

こんな扱いの三成ですが、大人には大人気なわけです。
好きな戦国武将を街頭アンケートでとれば、必ずトップ10内に石田三成は入ります。

ストーリーから感情が生まれ、記憶が強化される

この違いは何なのでしょうか?おそらくテレビや本で石田三成の境遇を知ったからでしょう。

 

豊臣恩顧の大名たちが秀吉の死後、どんどん徳川についてくなか三成は最後まで豊臣に仕えました。

にもかかわらず関が原の戦いでは豊臣家は家臣と家臣の争いとして、秀頼出陣、資金のバックアップなどの要請をことごとく断られました。

関ヶ原の戦いのあとの佐和山城(三成の城)には、めぼしいものは何も残されてなかったといいます。
つまり財産全てを戦いの準備に使ったということです。

 

豊臣秀吉の遺言を無視して天下取りの準備をする徳川家康。
それに対して正義を貫こうとした石田三成という構図は、かっこいい!かわいそう!という喜怒哀楽の感情に訴えてくるストーリーではないでしょうか?

そういう意味では真田幸村、新撰組の沖田総司、坂本龍馬など、最終的にはハッピーエンドにならない人物ほど大人には人気ではないでしょうか?

 

中学の歴史教科書にでてくる全ての人物のエピソードをおうことはできません。
しかし興味のある人物についてはネットで調べてみることで、喜怒哀楽に訴えることができます。

そういう意味では映画や大河ドラマ、戦国無双などのゲーム、マンガ本なども良いきっかけになるかもしれません。
何が子どもの当たりになるか分かりません。触れる機会を増やすようにしてみてください。

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以上、中学歴史の教科書に出てくる人物名が覚えられない子どもには、親がゲームや漫画、映画やドラマで泣いたり笑ったりさせてください。という話でした。

 

中学生の歴史の勉強法に関しては以下の記事も参考にしてください。

 

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