子どもの勉強にご褒美は?興味関心が少ないテーマには有効です

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子どもにご褒美を与える是非について、絶対の正解はありません。
状況に応じて、保護者が選択するしかありません。

このページでは、個別指導15年の経験、そして心理学の研究成果をふまえつつ、子どもの勉強にご褒美の関係について解説します。

本題に入る前に、、、
わたしはご褒美推奨者ではありません。

勉強は誰のためでもなく自分のためにすることですから。

しかし、ご褒美は勉強しない子のきっかけ作りになることは間違いありません。
なのでケースバイケースで利用すべきというのが、私の考えです。

ご褒美は、子どもの創造性を奪う可能性がある

エドワード・デシをはじめ、数多くの心理学の実験から、あらかじめ約束された報酬は、(創造的な)問題解決能力を低下させるおそれがあることが分かってます。

 

ここでいう問題解決能力とは、単純な計算問題というより、創造的に考えて解く問題を指します。

なので、今こどもの目の前にある宿題とは、種類が違うことになりますが、多くの示唆を与えてくれることに間違いはありません。

一度、報酬を与えられると、その範囲内でやりくりして最大効果を得ようとする性質が人間にはあるようです。それ力を使おうとしなくなるのです。

これを子どもの勉強とご褒美の関係にあてはめてみましょう。

 

ご褒美ありきの教育はNG!

創造的な問題解決能力が要求される場合は、できるだけ「ご褒美」はないほうが良いということになります。

まずは問題自体に取り組ませて、子どもの反応をみます。

楽しんでるのであれば、保護者からご褒美を与える必要はありません。
だまってても自分で勉強します。

興味関心のあるテーマにまでご褒美を与えてしまうと、子供の可能性をつぶしかねません。

「勉強のさせ方」に関しては、さまざまな情報があふれてます。

ゲーム感覚でやらせれば、子供は楽しんで勉強するようになる
という意見もあります。

レベルアップのご褒美としてプレゼントを与えるという手もあります。
しかし「まずは子供の反応を見ながら進めること」が大事になります。

 

「勉強嫌い」と決めつけてはいけない

ここで一つの事例を紹介します。

ある勉強嫌いの小学生の男の子がいました。
家で全然勉強しないし、学校ではいたずらばかりする。

将来が心配になり、個別指導塾ならなんとかなるかも、
ということでお母さんがお越しになりました。

実際に授業をしてみると、お母さんの話してる通り、勉強が嫌いで、しかも集中力がおそろしくありませんでした。

そんな彼でしたが、戦国武将だけは大好きで、ものすごく集中して授業を受けてくれました。

好きになったきっかけはゲームだったようです。
自分で本屋にいって戦国武将をまとめた事典まで買ってきて読み込んでました。

もし、勉強嫌いということで、一色たんにあれもこれもご褒美で勉強させようとしたら、彼はそこまで戦国武将にはまらなかったでしょう。

なにか好きな教科はないか?
教科はなくても単元はないか?

このあたりをしっかり見定めることが、ご褒美を検討するさいには必要になります。
そして、好きなことが見つかったら、あきるまで自由にやらせてあげることが大事です。

さきほどの事例でいえば、小学生の社会科の授業では、そこまで戦国武将の知識は必要ありません。

ただ、効率とか損得などで、大人が子供の学ぼうとする機会を奪うのはNGです。
好き分だけやらせてあげてください。

モノで釣るのは悪くない。正しいプロセスさえふめば

この流れでいくと、条件付きのご褒美、事前予告のご褒美が
悪者と感じるかもしれませんが、そうではありません。

わたしの15年間の個別指導塾での経験から言いますと、子どもの勉強の意欲を物で釣ること自体は、特に問題ないと考えます。
子どもへのご褒美として現金を渡すのか、ゲームやスマホ、洋服などモノで渡すのかは別として。

勉強は自発的にするものです。
勉強した、良い成績がとれたからご褒美をあげるというのは、自発的な学ぶ意欲を失わせてしまうのではないかと心配になるかもしれません。

ここでいう「勉強」「学ぶ」とは、興味関心がある、創造性が高い勉強というより、テストや入試で1点でも多くとるというイメージです。

肌感覚の話なのですが、勉強や成績に対してご褒美を与えられている子と、そうでない子に大きな違いはありませんでした。
※塾に通ってる子供に対しの話です。

ご褒美をもらっていて成績が良い子供をみても、学問への好奇心が強い子もいるし、そうでない子もいました。これはご褒美をもらってない子供を分析しても同じです。

ご褒美には何が良いのか?

じゃあ、ご褒美は現金が良いのか?モノが良いのか?これはケースバイケースですが、基本的には小学生はお金よりもモノが良いです。お金は早くて高学年、できれば中学生からのほうが良いです。

 

小学生の低学年の女の子ならば、可愛いシールでも喜んでくれます。文房具屋に行けばさまざまなシールが売ってますのよ。
今の子どもはこんなのじゃ喜ばないでしょと親が勝手に決めつけないことです。

いきなり豪華な商品にすると後が大変になります。
高価なものを与え続けるのは浪費癖がつき逆効果です。

小学生や中学生にはお金の教育が必要

お金を与える場合は、やりくりを覚えさせる教育とセットにしてください。
お小遣い帳をつけさせたり、スマホアプリでお金を管理させてもかまいません。

これは肌感覚であり、主たる根拠はないのですが、成績が良い子の家庭は、お金の教育もしっかりしてます。

なんでもかんでも買ってあげることはしません。
ご褒美として与える金額も、何十円、何百円の単位です。

なので、子どものうちから、お金の価値をしっかり認識できてます。
少なくとも中学校を卒業するまでは、与えすぎないことが大事だと思います。

自分が子供のころは貧しくて、あんなおもいを自分の子どもにはさせたくない
といって贅沢をさせるのはNGです。

貧しいのは辛かったかもしれませんが、そのおかげで今の自分があるという考え方もできますから。

ポイント制にするなら視覚化が必須

親が忙しい場合はポイント制にして後からまとめて渡すのでも良いです。
本人と相談して、即もらいたいと言うなら親が面倒でもあわせるほうが良いです。

ポイント制にする場合は、スタンプを押すなど視覚化してください。
じゃないとご褒美をもらっていると感じる効果が薄れます。

ポイントが何点までたまったら○○円相当のプレゼント
という感じで景品を決めておくと良いです。

「勉強のやり方を教える+ご褒美」にしないと意味がない

重要なのは「ご褒美」を用意するだけでは意味がないということです。
子供に正しい勉強のしかたを教えない限り、何をしていいのかも分からないでしょう。

とりあえず自分なりにやったけど成績が上がらないとなれば、やる気も落ちるのでご褒美の効果も薄れていきます。
つまりお金やモノで釣っても子供が反応しなくなるということです。

なので正しい勉強法とご褒美はセットで使うことを基本としてください。

「これならできる!」と子どもが感じることに、親はご褒美を与えること

ご褒美の効果を最大限にする方法を話しておきます。
成績の悪い子ども、やる気が続かない子どもほど、成果ではなく過程に対してご褒美を与えてください。

そして達成後すぐに渡してください。過程をクリアできたら即わたすのがご褒美の効果を高めるコツです。

「今度のテストで100点とったら◯◯をあげる」ではなく「1日30分家で勉強したら、その日に▲▲をあげるよ」という感じです。

人間の脳は目先よりも目の前の快楽に関して反応しますので、自制心が育っていない子どもほど「過程クリアで即ご褒美」とするのが効果的です。

 

成績を2から3にしたら1教科につき1万円みたいにするよりなら、1日30分勉強したら50円、、、みたいなほうが良いです。
3になるかどうか本人も自信はありませんから、ご褒美をもらう自分をイメージできません。

未来の自分を確実に描けるような条件のほうが行動してくれます。

まとめ

以上で家で勉強しない子どもにご褒美を与えて行動させることが正しいか?正しくないかの話は終了です。

子どもの興味、関心が全くなさそうな分野に関しては、ご褒美は有効です。
大きな目標に対してご褒美を設定するのではなく、一段、一段、階段をのぼるように、目標とご褒美を小さくして始めるのが良いです。

 

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