小中学生の子育てナビ

小学生、中学生の保護者向けに、学力を伸ばす方法、子どもへの接し方を解説します。勉強に親がどうかかわるべきか、家で勉強しない、家庭学習を習慣化させたい、朝起きなくて困ってる。個別指導塾15年間の経験から解決法を教えます

中学社会科(歴史)の成績アップ法|親が子どもに教えるなら

中学社会科の中でも歴史に苦戦する子どもは多いです。3年間で学習する地理や公民よりもずば抜けて苦手意識をもっています。理由は単純で「学校や塾の授業がつまらないこと」と「テストで点数がとれない」からです。


たしかに「社会科は暗記教科でテスト前に徹夜で勉強したっけな、、、」という保護者も多く、子どもに強く勉強しなさい」とも言えないという悩みも聞きます。

まず社会科に対して間違った認識を取り払うことから始めないといけません。「社会科=暗記すれば点数がとれる」という部分です。



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子どもの能力に関係なく時間をかければ歴史の成績は上がります


「暗記すれば何とかなるのが社会」という認識が、テスト対策や受験対策を後手後手に回してしまうのです。塾選びを例にすると、中1の段階では英数だけで十分と考えている保護者が多いのです。本来であれば理社もセットで早い段階から取り組んでいれば、嫌いな教科にならずに済んだかもしれないのです。

子どもの成績が悪いほど、短期決戦は厳しいのです。しかし中学生の学習レベルであれば、時間さえあればなんとなるのです。それには早い段階で保護者が塾、家庭教師、通信教育、親自身が勉強をみてあげる、、、など手をうたなといけません。


親が勉強をみてあげる以外は費用がかかりますが、早い段階で教育に投資したほうがリターンは大きく損失は最小限に抑えることができます。損失というのは例えば、学力不足で入学金や授業料の高い高校に行かせるしかないとか、何十万も中3の夏期講習で受講しないといけなくなるとかです。


集団塾で何十万もはかかりませんが、個別指導であれば時間とお金さえあればいくらでも出来ます。そして実際に払うご家庭もあります。子どもはやる気があるのですから、その選択は決して間違いではありませんが、もう少し早い段階で塾に来てくれたら、、、と思うご家庭が多いのです。



社会は暗記教科なんだから、勉強法さえ分かれば何とかなる。

こう考えてる保護者も多いのですが、半分正解で半分間違いです。正しい勉強法が分かっていても、実行力がなければ対応できません。実行力というのは「決めたことを必ずやりとげる力」以外に、勉強した内容を処理する力も含まれます。

英数の成績が悪ければ処理能力もそれに準じます。暗記教科だから勉強法さえ分かればなんとかなるものではありません。

正しい勉強法が分かって社会科の成績が上がる子どもの多くは、英語か数学のどちらか、もしくは両方の成績が良い子です。いかに実践力と処理能力が重要か分かる事例です。



実践力と処理能力の不足分を補うにはコツがあります。


まず「時間」を見方にすることです。さきほども言いましたが、中学レベルの学習であれば、時間さえあればなんとかなりますから。なので、勉強法を探す前に勉強時間を確保してください。状況によっては、ご飯とお風呂、寝る以外は勉強にあてぐらいの覚悟がないと成績アップはのぞめません。



次に重要なのが「反復精神」です。



成績が伸び悩んでいる子どもほど、反復を嫌います。一度やったことを繰り返すのはおもしろくありません。成績のよい子がいうところの「おもしろくない」とは異質です。

一度やったはずなのに解けない、覚えてないからおもしろくないのです。気合をいれて教科書の内容をノートのまとめたのに、全然覚えてない自分に凹むんです。


凹むくらいなら、復習なんてしないほうがマシ。勉強なんてやーめた。という感じです。
根本的には英数理も同じようなものですが、社会科の場合は忘却率が高くなります。なぜなら歴史は身近な存在ではないからです。

同じ中学社会科でも公民なら、たまたま見た番組で池上彰さんが選挙の話をしてたら、学校で習った!!!といなります。数学は公式を1個覚えれば解ける問題の種類は増えますので、核となる公式さえ覚えてれば「なんとなく覚えてる」ぐらいでおさまります。


歴史はそうはいかないんですよね。


なので「勉強したことを忘れるのは当然であり恥ずかしいことではない」
「恥ずかしのは復習から逃げてしまう自分だ」ということを子どもに理解させることです。




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中学社会科の歴史の成績アップには必要なことをまとめます。

・時間を見方にすること
・反復精神をつけること

たった2つのマインドを子どもにつけるだけです。あとは教科特有のテクニック的な攻略法にそって家庭学習を進めるだけです。

社会科歴史の家庭学習法

・ノートをきれいにまとめようとしない


きれいにまとめると、それだけ時間がかかります。目的がきれいにまとめるとなってしまう子もいるので百害あって一利なしです。

とはいうものの、ある法則にそってノートにまとめる作業はしてほしいです。きれいにまとめる必要はありません。


まずノートの1ページ目に「時代」を順番にメモさせてください。
「縄文→弥生→省略 →室町→戦国時代→江戸時代→省略→平成」

という感じで大きく。そのページはそれだけです。


そして毎回勉強するたびに1ページ目を確認させます。暗記させる必要はありません。
毎回音読させてください。そして自分が今日はどの時代の勉強をするのかを確認させてください。


次にまとめるのは「人物」です。江戸時代なら徳川家康とか家光です。何をした人かまでまとめる力つきる可能性があるので、ざっくりの説明だけしてあげてください。

人物は教科書に登場する太字にしぼってかまいません。教科書や資料集などに顔がでていると思いますので、都度確認させます。保護者のほうでできれば人物にかかわるエピソードをひとつ用意しておくと、子どもが覚えやすくなります。


個別指導や集団塾で人気の社会科講師というのは、必ず人物のエピソードを調べてネタとしてもっています。教科書にのっていないことのほうが、子どもはおもしろがってくれます。



ここまでの話を「森」に例えます。ノートの1ページ目にまとめた「時代のまとめ」は「森全体」をあらわします。まず子どもに鳥の目をもたせて、斜め上から全体を見渡せるようにしてあげます。

そして次に行う「人物のまとめ」は「木の幹」です。1本1本、どういう木がどこにあるのかを認識させます。

まずはこの作業に徹してください。文化とかやらなくて良いです。何度も繰り返してください。子どもの目や耳に、歴史用語は何度も写る、聞こえることが大事です。



完璧を目指す必要はないです。7割ぐらい完成したら、幹に葉をつけていきます。これが歴史用語ですね。

例えば

幹:聖徳太子
葉:冠位十二階、十七条の憲法、法隆寺

人物同様、教科書の太字を優先してください。そのなかで絵や条文が教科書に掲載されているものは確認させるようにしてください。テストや受験はそこからもでます。


葉の部分ですが、一度に覚えるのは3つまでにしましょう。
あまりに多すぎると嫌になってしまいます。


まずは3つルールで全ての話をやってしまい7割まで覚えるまで繰り返します。
そして次のターンになったときに、割愛した歴史用語を覚えさせます。

時間はかかります。でもこの繰り返しで無理なく覚えさせることは可能です!
力がついてきたと思ったら薄い問題集を買ってきてとかせてみせましょう。


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歴史が嫌いなまま社会人にならないようにしてほしい


中学生の経験がトラウマになり高校生になっても歴史嫌いは治らない。日本史なんてとんでもない。

もし子どもは文系に進み大学進学するなら、まず日本史が受験教科として使えないでしょう。じゃあ世界史ならなんとかなるかといえば、カタカナが多くなるだけで歴史に変わりはありません。

歴史嫌いのまま大人になり社会人になったとしましょう。グローバル化された社会のなかで、最終的に必要とされるのは小手先のテクニックではありません。人そのもの、教養です。外国人がビジネスパートナーとして信頼できるかを測る時に、自国の歴史に精通しているか、世界の歴史と現在の状況との連動に対してどう思っているのか?

まあ、いろいろありますが自分の考えを持っているのかを確かめます。これはビジネスだけではありませんよ。観光やホームステイなどで外国人と話すとき、日本についてたくさん質問されます。

英語が大事!と言われてますけど、語学は話す手段にすぎません。大事なのは話す内容です。英語の成績が良くても、何を話せば良いのか、つまり自分の意見を持っていなければ、ビジネスの世界ではいないも同然として扱われます。