なかなか勉強を始めない中学生に困ってる保護者へ

「中学生の子供が、帰宅後なかなか勉強を始めない(ダラダラしてる)」
とお悩みの保護者向けの記事です。

  • 帰るなり部屋にこもってしまう
  • 居間でゴロゴロしてる

夜の10時あたりになって、ようやく勉強をはじめる(もしくは寝てしまう)

なんとかして、勉強に意欲的になってほしい!と親なら誰しも願うはずです。

今回は個別指導15年の経験をふまえて、家庭学習の導き方を解説します。

とにかく始める!が正解

中学生がなかなか勉強を始めない理由は、複数あります。

まとめると「面倒くさい」という結論になります。
これから個々の要因の対処法を話します。

ただ、その前に最もパワフルな解決法をお伝えします。

「とにかく始める」が、最も精神に負担のない解決法である
と子供に教えることです。

この話しを中学生にすると「始めるまでが一番大変なんだよ」と言ってきます。

その通りなんですね。
一度動き出せば、慣性の法則にのってスムーズに進むことができますから。

じゃあ、一番簡単な「始め方」ってなんだろうという話になります。
いろいろテクニックはあるのですが、精神的な負担ゼロで始める方法はありません。

「(楽しようとせず)とにかく始める」が一番楽な方法だという結論になるんです。

はじめは、精神的な負担はあると思いますが、習慣化されれば楽にスタートできるようになります。
しかも勉強の成果が出始めれば、「面倒くさい」とは思わなくなります。

「とにかく勉強を始める」と決めたら、「面倒くさい」という感情を少しでも減らすための行動にうつります。

家でも制服のまま勉強させる

うちに帰ったら一秒でも早く着替えたいという子がほとんどです。

楽な格好になりたいのが一番の理由でしょうが、根底には中学校と自宅のスイッチを切り替えたいという願望があります。

学校は勉強する場所

自宅はくつろく場所


こんなイメージがあるのではないでしょうか?

ということは、帰宅後、着替えてから勉強モードに入るのは、なかなかハードルが高いはずです。(特に勉強を後回しにする子には)

ならば、制服のまま家で勉強したほうが、スイッチを切り替えない分だけ、心理的な負担は少なく済みます。

勉強する内容を前日に決めておく

「今日は何を勉強しようかな」と考えること自体が、子どもにとっては「面倒」です。

宿題がでてるなら、それをやれば良いのでしょうが、毎日あるとも限りません。
なので、はじめに何をやるかを決めておくと、スムーズに勉強が始められます。

最初の段階では、学習計画表はいりません。
それが心理的な負担になることも多いので。

まず、「これだけは絶対やる」というものを1個だけ決めてください。

しかも、ほぼ100%できる課題を作ります。
理由は、達成感を演出してアドレナリンを分泌させるためです。

快楽があるほど、毎日の勉強が習慣化しやすくなります。

例えば、漢字の書き取り10個とか、計算演習10題などです。
これならできるといものを設定すると良いです。

1分でも勉強したら目標クリア

「中学校から帰宅して、すぐ勉強を始めた」というだけで、目標達成としてもokです。

管理画面にログインするだけで、ポイントが入るようにしてるネット教材があります。
どんな些細なことでも、達成感を味わわせることが、いかに重要なのかということが分かります。

1分でもかまいません。

テーブルの上に教材を広げたら、目標クリアという感じで、「こんなのでいいの?」と思うぐらいにハードルをさげてください。

そして毎日続けてください。
あとは続けることで、子供に変化が起きるのを待ちます。

  • 「勉強の計画表の作り方を知りたい」
  • 「◯◯がよくわからない」
  • 「勉強法を知りたい」

こんな感じで、少しずつ悩みが具体的になります。

保護者は「なんか勉強で困ってることはない?」と聞き続けてください。
質問することで、脳は考えます。

そのとき、保護者はだまってるだけでok、「困ってない」と言うなら、それで良しとしてください。

無理に聞き出そうとしないでください。
(本人も、わからないことが分からない状態なので)

ただ、「勉強で困ってることない?」と質問し続けて下さい。
定期的に質問することで、寝てる間も、子供の脳は考え続けます。

朝ではなく夜に質問しましょう。(できれば勉強直後)

なぜなら、「勉強の困った」はすぐ忘れるからです。
その瞬間だけ困ってるのであり、メモでもしない限り、離れると忘れます(勉強が苦手な子は)

なので朝に聞いても、適切な回答はもらえません。

「とにかく勉強する」という行動してることが前提です。
「とにか始める」を繰り返さないと、そもそも子供のなかで問題が発生しません。

まとめ

誰にもピッタリの勉強法とは存在しません。
やり方を守りながら、少しずつ自分にあった方法に切り替えていきます。

現時点では、効率の良い勉強法を探すのではなくどうしたら勉強を始められるのか?に力点をおくべきです。

それをクリアしてから、勉強法について考えていきましょう。

 

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