単位の変換の教え方。コツは無理に理屈で教えないこと!

このページでは「単位の変換」の教え方について解説します。

小学生のお子さんがいる保護者向けの記事です。

さいごまで読むと、子どもに分かりやすく「単位の変換」を教えられるようになります。

単位の変換は「理論×暗唱」で教える

例えば面積の単位「1㎡=10000c㎡」

「1りっぽうめーとる=10000へいほうせんちめーとる」

次に「1㎡=10000c㎡」を暗記できているかを確認します。

よくある間違いは「1㎡=100c㎡」です。

「1m=100cm」と勘違いしています。

「1㎡=10000c㎡」を覚えさせる方法は2つです。

・力ずくで覚える

・理屈で覚える

理想は後者の理屈で覚えるのが望ましいです。

論理的に考えられれば、わざわざ暗記しなくて良いからです。

ただ、理屈で考えるのが苦手、集中力がきれてしまう子どもには無理に教えなくて良いと思います。

勉強を嫌がられるよりも、とにかく覚えようのノリでやったほうが良い子もいます。

そのさいは1日の朝と夜に「1㎡=10000c㎡」を3回音読させましょう。

ノートに100回、200回書かせて量を増やすよりも、1日数回声にだして思い出させるほうが記憶に残りやすいです。

慣れてきたら「1㎡=何c㎡?」とクイズ形式に切り替えると良いです。

暗記のコツは量や勉強時間ではなく、接触回数や頻度です。

 

人間には学ぶ順番や段階があります。

みんなが理屈からはじめられるわけではありません。

最初は意味が分からなくても暗唱させて自信をつけさせてから、これって実はこういうことなんだよと教えるのも有効です。

「はじめかたそれ言ってよ」と怒られることもありますが、はじめにそれをやろうとして聞く耳をもたなかったのは、どこのどなたかなと言ってやります。

「1㎡=10000c㎡」の理屈を教えるには

そもそも「2乗」の意味を教えなければなりません。

これは「2倍」ではなく「2回」かけると意味だと教えます。

「1㎡」とは「1m」を2回かける、つまり「1m×1m」という意味

次に正方形を2つかきます。

まず1つ目の正方形の「たて」と「よこ」にそれぞれ「1m」と書きます。

次に「1m」は何cmかと聞きます。

だいたいの子は1m=100cmと答えてくれます。

もし答えられないようであれば、とりあえず「1㎡=10000c㎡」はおいといて「1m=100cm」を暗唱させましょう。

「1m=100cm」と答えれる子には

残りの正方形のたてとよこに「100cm」と記入させます。

そして、2つの正方形の面積は同じなのか、違うのかを質問します。

そもそも論として、正方形の面積がたて×よこで求められるかも確認しておいてください。

そして2つの面積をもとめます。

1m×1m=1㎡

100cm×100cm=10000cm

この2つの正方形の面積は同じですから、1㎡=10000cmとなります。

「1㎡=10000c㎡」を暗記できたら
次は実践問題です。

比を使って解かせるのが一番良いです。

 

例えば

「2㎡=?c㎡」

これは「1㎡の2倍」ですから「10000c㎡×2=20000」

よって「2㎡=20000c㎡」が答えです。

比で解く練習をするさいは、2とか3など簡単な数字から教えるのがコツです。

いきなり桁があがった10とか、逆に桁がへった0,1でやると、意味が分からなくなる子が多いので注意してください。

ここまで練習をして間違える場合、それは「単位の変換」が苦手というよりも計算力がないのが原因だと考えたほうが良いです。

なので、間違えやすい計算を集中して演習させましょう。

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