小学生の子育てでイライラしない方法。怒りたくない人へ

子育て中のイライラは、小学生になるとさらにエスカレートします。

特に家事や仕事で疲れて体調がすぐれないと、爆発しませんか?

・反抗的な態度や言葉
・自分が思ったように動かない

しかった後の罪悪感、自己嫌悪に凹む人も多いと思います。

分かってもらえないと悲しい気持ちになりますよね。悩みすぎると、自分のほうがおかしいんじゃないか?と感じるかもしれません。

あなたは全然悪くありません!今は苦しいかもしれませんが、やまない雨がないのと同じで、子どもは必ず成長します。

このページでは、個別指導15年の経験、お母さん方と二人三脚で取り組んで効果があった、小学生の子育てで、イライラしない方法を教えます!

小学生にイライラしない方法

イライラしない子育てのコツは「考え方」と「体調管理」
お酒や甘いもの、安定剤もパワーストーンもいりません!

子育てのコツ「考え方と体調管理」

悩んだときは、自分でコントロールできるものを対策するのが鉄則!

子どもにイライラしたくないなら、自分自身の考え方を変える。
たったこれだけで、全然違った景色が見えてくるものです。

子どもは思い通りに動いてくれません。
親がコントロールできると思ってはいけません。

「考え方を変えるといっても、いきなりムリでしょ」と思う人もいるでしょう。
たしかに、そのとおりで、急に変われる人はいません。

でも少しずつ変えていくことで、1ヶ月、3ヶ月先は、今と違った自分、親子関係ができます。
信じられないかもしれませんが、あなたが変われば子どもも変わるんです。

親と子どもは鏡の関係

親の力で無理やり子どもは変えられませんが、親が変われば、子どもも変わる。

親の鏡が子どもなんですね。
これは勉強もそうで、子どもに勉強させたいなら、親が勉強すれば良いだけ。

ただ、メンタルは体調の影響をものすごく受けます。。
仕事や家事で疲れてると、心に余裕がなくて、子どもを受け入れられないこともあるでしょう。

だから、子育てでイライラしたくないなら、「心(考え方)とカラダ(体調管理)」の2つを同時に対策すること重要なんです!
「思い込みを捨てる」「子どもをコントロールするのは無理」、これが考え方の根底になります。

その下に9つの行動原則が続きます。

死ぬこと以外かすり傷

子育て中は、不安でいっぱいだと思います。人間の脳は予測できない、先が見えないことに、必要以上に恐怖を感じるようにできてます。

・ネットやテレビから必要以上に情報がはいってきます
・ママ友や親など周囲から言葉が飛び込んでくることも

現時点で心配しなくてもよいことに不安を感じたり、他人と自分の子を比較して欲求不満になったりします。
子どもの体が弱ければ、義理の父や母に嫌味をいわれ、ツライ思いをされてるかもしれません。

あなたのメンタルを乱すいらぬ情報は今日からシャットアウトしましょう。
未来をあれこれ心配したり、比較するよりも、今この瞬間を楽しんでください。

今日も子どもが生きてるだけでok!
あなたが必要以上に責任を感じたり、悩んだりしなくて良いのです。

ポイント
保護者が自分の人生を楽しんで生きてると、子どもは重圧から解放されてのびのびと育つ。

子どもに無関心になってくださいという意味合いではなく、必要なサポートはするけれどもよけいな心配はしないということです。

子育てと天気予報

前日に天気予報をわざわざ調べたのに外れたとします。

「全然あたってない(。-`ω´-)」

 

怒っても目の前の天気は変わりません。

 

当たるか分からない天気予報です。その日の朝、自分の目で確かめて、そこから対処すればよかったはずです。

 

どうなるか分からないことに必要以上に不安と怒りの感情を持つのはムダ。

 

子育ても天気予報と同じです。未来はそうなるかもしれないし、そうならないかもしれません。

 

必要以上に不透明な未来におびえるのではなく、今この瞬間を楽しみましょう。

時間を区切って自制心をきたえる

「今から5分間は、どんなことがあってもイライラしない!」と心に決めて実践してみましょう。
目標をクリアできた成功体験が、あなたの自己肯定感を高めます。

イライラしないための方法は、これから紹介します。
ここでは、「時間で区切る」ことが重要なんだな~と思っていたければokです。

いきなり、完璧を目指すと挫折します。
はじめは、制限時間を作って頑張ってみましょう。

「ここからここまで」と時間をくぎられると通常以上の力が出せます。
慣れてきたら5分を10分、30分と1日の目標タイムをあげて自制心を強化します。

輪ゴムを左手につけて、イラッとしそうになったらパチンとはじいてみましょう。
そして「自分は大丈夫」と心のなかで念じて平静さを取り戻しましょう。

子どもにしてほしいことは一緒にやる

子どもにやらせないと成長しないからと行動を制限してませんか?
イライラしそうになったら、我慢せず一緒にやってみましょう。

おもちゃやゲーム、マンガにかばん、整理整頓が苦手な子には叱るのではなく、一緒にお片付けをする。
これでいいのです。

「自分で片付けられないと将来が大変」とハードルを上げるから苦しく、イライラするのです。

小学生になっても忘れ物が多い子供

宿題や提出物の忘れ物が多いと、学校の先生から連絡がきます。
小学生の低学年ならまだしも、高学年だと恥ずかしくてイライラしますよね。

「なんで忘れ物するの?」と怒鳴るのはNG
忘れ物をしないための方法を一緒に考えることが大事です。

 

とは言うものの、どんなに工夫しても忘れ物をする子はします。
そのたびにイライラを我慢して一緒に考えるのは建設的ではありません。

それよりも、保護者が徹底的に管理するほうがうまくいきます。
甘やかしと言う人もいますが、事実、手間暇をかけてあげるほうが、子供は良い方向に育ちます。

忘れ物を管理しながら、少しずつ子供が一人でも大丈夫なようにする訓練もしてみる。

ただし結果がすぐにでなくても、焦らずじっくりやり続ける。
これで無用な子育てのイライラはなくなりますよ。

小学生、中学生の忘れ物は、親が管理してあげてください。(できる範囲でokです)

見通しをたてる

1日に流れをざっくりでも良いので見通しておくと心に余裕ができます。
スケジュール作りは面倒だけど、行動リストなら続いた♪というお母さんが多いです。

「やることリスト」

1日の見通しがたってないと、その場で考えないとダメだし、ムダも増えるしでイライラします。

1日の行動リストを、寝る前、もしくは早朝に作ってみましょう。

  • 家事
  • 学校行事
  • 子どもの習い事

リストができたら優先度を確認、どの時間帯にやると一番効率が良いかを決めます。
行動したら赤線で消すと、達成感が生まれて脳に良い影響をあたえます。

やることが多い焦りとストレスをへらすだけでなく、自分はがんばってる!と自己肯定感も高められます。
気持ちに余裕が生まれれば、子育てのイライラが減ります。

行事が重なったときは特に、やることの見通しを立てておくと、イライラは減ります。
慣れてきたら1日単位ではなく、1週間、1ヶ月単位で、行動リストを作ってみるとさらに効果的です。

時間で区切る

仕事のような締切が「家事」にはありません。

いつまでも続く感覚が、ストレスの原因になることも。

ポイント
ゴールが決まると脳は意欲を増し、疲れを感じる度合いが減る

なので、家事を時間で区切ることをオススメします。
固定化されてない家事でも、この日までにやると締切を作り、カレンダーに落とし込んでください。

ずるずる先延ばしをすると、いつまでも脳から離れません。
「あれはやったけ?」と、いつも何かに追われてる感覚はイライラのもとになります。

仮決めでよいので、スケジュールに落とし込んで脳から切り離してあげましょう。

急なトラブルに備える

学校で子どもが体調を崩すと、対応が大変ですよね。

迎えにいって、病院に連れていき、、、習い事や塾があるなら休みの連絡をして。

働いてる人なら、早退するだけでも一苦労だと思います。
1日で回復するとも限りません。続けば仕事も休まないといけません。

いつ、子どもが体調を崩すかなんて、保護者でも分かりません。
でも、予防策をはり、いざというときのために備えることはできます。

準備しておくだけで心に余裕ができます。

一人で頑張らない[家事は分担]

責任感の強い保護者は、特にそうですが、「自分が頑張らないと」とキャパ以上に動いてしまうことがあります。

「自分だけががんばってる」という思いがイライラの原因になることも。

たしかに、周りに誰も頼れる人がいなければ、そうせざるをえないと思うのは当然のことです。

ただ、仮にそうだとしても、自分から手放せるものがないかを探してみましょう。
案外、あるものです。

「手放す」という言葉に、抵抗がある人もいるかもしれません。
なんか自分が楽しようとしてる感じで、嫌だな。。。

そんな人は、仕事を適材適所で振り分けると考えてみてください。
人間、得意不得意があるのは当然で、家族で補えるなら、みんなでやるべきなんです。

あなただけが背負う必要はないんです!

洗濯ものはたたむまで、しまうのは家族

洗濯は、家事のなかでも面倒なほうにはいりますよね。
しまうだけなら子どもでも十分可能です。

自分のものは自分でしまう。
教育と家事の効率化、一石二鳥です♪

水まわりの掃除は、男性に任せる

家事のなかでも、水まわりのそうじは嫌いな女性が多いと思います。
「こんなの誰もやりたがらないでしょ」と我慢して掃除するわけですが、、、ストレスですよね。

実は、男性はそれほど水まわりの掃除は、キライという人は少ないんですよ。(逆に整理整頓が苦手)
なので、率直に「お掃除おねがいできる?」と頼んでみましょう。

自分が思ってたよりも、簡単に嫌なそうじを手放せるかもしれません。

価値観について考える[思い込み対策]

事実を、人はそれぞれの価値観を通して判断します。

同じことでも、受け取り方に個人差がでて、イライラの原因になることも。

例えば、愛し合って結婚した夫婦でさえも、価値観の違いから離婚問題に発展します。

ポイント

「価値観」は目に見えないので、他人と違うことに気づかない。
過去の体験から生まれてるものが多く、自分でも気づきにくい。

体験は記憶のかなたに消え去り、価値観だけが残ってしまってるので、自分でも対処できないのです。

うちの子はすぐ飽きる、集中力がない

先を考えると、なんとかしたいと心配する気持ちは分かります。
でも心配するあまり、イライラして子供に怒鳴りつけては意味がありません。

「集中力がない」と判断する基準は何でしょうか?

もちろん、イライラしてる本人ですよね。
大人の基準で、子どもの行動にレッテルをはらないことが大事です。

何分もったら集中してると言えるのでしょうか?
集中力がないと生きていけないのでしょうか?

集中力の定義はさておき、子供が好きなことなら、保護者が心配しなくても
何十分、何時間も続けますよ。

続かないのは、子供が楽しいと思ってないからです。
親の都合で、子供に無理にやらせてることはありませんか?

子どもの集中力を心配するよりも、その行動にいたるまでの過程で
親の過度な干渉がなかったかを分析するべきです。

例)英会話教室、ピアノ教室

ご飯を食べるのが遅い

遅いという基準も、親が作り上げたものです。
厚生労働省にも文部科学省にも、「ご飯の目標タイム」などという話はありません。

早食いの大人からみれば、ふつうの食べる速さでも、遅く感じるでしょう。
早く片付けたいから、早く食べさせたいだけもしれません。

食物と向き合い、じっくり食べることは悪いことではありません。

食事に真剣に向き合えるということは、なにごとも丁寧に行動できるということです。

イライラをやめて、我が子の成長を楽しみに子育てしましょう。

MEMO
給食時間内に食べきれないのが心配という方は、学校に相談してください。

適正量の吟味は必要ですが、給食の量を減らしてもらえる場合もあります。

人は人、自分は自分

SNSやテレビ、雑誌、、メディアから受け取る情報が多すぎます。

情報を浴びすぎると、間違った価値観を持つ原因になります。

例えば、家事と仕事を両立してる女性をSNSや雑誌でみかけたとき、どう思うでしょうか?

  • 「こんなに料理作ってすごい。自分は全然ダメ」
  • 「自分も完璧にやらないと!」と思うかもしれません。

どちらにしてもご注意いただきたいのは、「メディアに流されてませんか?」ということです。

特にインスタやTwitterは、一番輝いてる瞬間を投稿してるわけで、、、そればかり見てると、自分以外の全てが輝いてるように思い込んでしまいます。

実際どうだか分かりません。

その事実を突き止めることは意味もありませんし、実際にできません。

ポイント
自分軸をもつ

大事なのは、自分を切り離すことです。

じゃないと、他人と自分を比較して、イライラが増えるばかりです。

過去を振り返る!イライラの原因は幼少期にあるかも

自分の価値観を認識し、なぜそういう見方、感じ方をするようになったかを考えてみましょう。

自分の過去を思い出せる限りでよいので、紙に書き出してみてください。

子供のころに受けた心の傷が、(無意識に)親としてあなたを支配してる可能性があります。

中には思い出したくもない心の傷もあると思います。

深くえぐらなくてokです。

そういうこともあったと認識できればokです。

今自分がイライラしてる原因は、無意識に過去の自分と重ねてるのかもしれません。

もしそうなら、、、

ポイント
まずはイライラの原因がそれだと認識する。(原因が分かるだけでも精神的に楽になれます)
そして、負の連鎖を自分が断ち切ると決意することです。

 

女の子を育てる場合、特に母親の価値観が重要になります。

例えば、自分が小学生のころに、勉強もスポーツもできて男子によくからかわれたとしましょう。

発達の早い女子が、競争で男子に勝つと冷やかされるので良いことはない。
という価値観が生まれたとすると、それが子育てに反映されます。

「男子と競争するのはやめなさい!」

子どもを思っての言葉でしょうが、それは親のおせっかい。
競争心をもつことは、悪いことでもないし、そのせいで性格が歪むこともありません。

 

過去をふりかえると、今持ってる価値観や思い込みを浮き彫りになります。
意識の外にあるものが多いで、認識するメリットは大きいです!

 

これは子どもに渡すべき価値観ではない、と自分を制御できます。

 

子供を見るだけでイライラする

このタイプは、自分のコンプレックスが遺伝してる人に多いです。

 

体毛が濃い子供にイライラする保護者なら、遺伝させた要因である自分への申しわけなさ、どうしようもない状況にイラツイてるかもしれません。

 

自分が子供のころに友達に毛のことでからかわれたとしたら、余計に申し訳なく、やり場のない想い、自分の目の前にあらわれないでほしいという、矛盾に満ちた状況に苦しむことに。

 

もしそうなら、まずイライラの原因がそれであると認識してください。嫌いなのではなく愛してるからこその反動。

状況分析できるだけで、子どもとの接し方も変わります。

気にしない

気にしすぎてませんか?
あーいつものあれねぐらいの気持ちでスルーしましょう

兄弟喧嘩は自然なこと。無視してok!
ただし、子供一人一人と親が向き合ってることが前提。

「気にしない」、、、テキトーそうに見えますが本気です。
とても強力なイライラ解消法です。

自分は完璧な母親(父親)にならないとダメ!
という思い込みが強い人ほど、気にしないでほしいのです。

親の思い通りに育たないという基本原則から考えると、気にしなくてよいものを気にする時間ほどムダなことはありません。

子育てのストレスがたまりすぎて、胃に穴があいた、胃薬を飲んでるという人はまさに「気にしなくていいんだ」と認識するだけで、楽になれます。

ポイント
保護者がリラックスできてると、子供もリラックスできます(鏡の法則)

短所にイラつかず、長所を伸ばす

「長所を伸ばす」という話はよく聞くと思います。

短所にイライラするよりも、長所を伸ばすほうが希望が持てますよね。

ただ、長所を探すとなると、???になる人が多いです。

近すぎる存在ゆえに、分からないというパターンです。

こういうのは、学校や塾の先生など、多数の子供をみてきた人のほうが分かるのです。

では、保護者はどうするべきか?

子どもが興味を持ってるもの、好きなものが何かを常に探してください。

興味があるもの、好きなものをやらせてあげる
没頭するなかで長所は生まれますので、見つけやすくなります。

子どもに手紙を書く

「メメント・モリ」という言葉をご存じですか?ラテン語で「死を思う」「死を忘れるな」という意味があります。

学生時代にミスチルの「花 -Memento-Mori-」という曲で、この言葉を知り、以来心に刻んで生きてます。
「死」を思うことで違った視点で物事がみられるようになります。


週に一度、月に一度でもかまいません。
お子さんに手紙を書いてみましょう。
手紙を実際に渡す必要はありません。

過去、現在、未来、時間を飛び回ってみましょう。
すると、ひとつの結論にたどりつきます。

「産まれてきてくれてありがとう」

「今日も生きてくれてありがとう」

イライラしてるとき、人の視野は狭くなります。
落ち着いて、時間軸をひろげてみてください。

今は、子育てに大変かもしれません。
でも、それは一生続くわけではありません。

やんちゃな小学1年生の男の子だって小4になるころには、落ち着いてきます。
もちろん、まだまだ子どもなのですが中2になるころには、今とは別人になります。

良いことも悪いことも
今がずっと続くわけではない

手紙を書きながら、この事実を確認するのです。
当たり前の話なのですが、子育てで忙しい、イライラしてるときには気づきにくいこと。

そして、子どもが生きてくれるだけでありがたいという感謝の気持ちを忘れてしまいます。
今が永遠に続くと思ったときは「残された時間はどのぐらいあるの?」と逆に考えてみてください。

 

わたしが、手紙を書く重要性にきづいたのは東日本大震災がきっかけでした。

「子どもを厳しく育てすぎたかもしれない」と後悔されてた保護者さまがおられました。
※亡くなられたお子さんは、当時成人されてました。

遺品のなかに、保護者への感謝の言葉が書かれてありました。
それは地震がおきる前にかかれてあったものでした。

お子さんは戻ってくることはありませんがその言葉に救われたと言います。

私たちは、今日をあたりまえのように生きてます。
ただ、それは奇跡なのもしれない。

そう考えると、気持ちを整理するだけでなく感謝の気持ちを言葉にして残しおくことは意味があることだと考えます。
もちろん、手紙を直接渡さなくても良いですし、大人になって結婚するときに渡すのでも良いでしょう。

最後に

「子どもは必ず成長する」「良いことも悪いことも、今が永遠に続かない」
この2つの事実を意識すると、今とは違った見方ができるようになります。

ツライことが多すぎると人間の視野は狭くなります。
そんな時は遠くをみる、大きくみることを意識してみてください。