子どもに新聞を読ませる親のメリット。ニュースサイトでは身につかない力

子どもに新聞を読ませたくない親はいません。読売新聞が実施した世論調査では、小中高の子供たちが新聞を読むことを「望ましい」と92%の人が回答*1

活字にふれてほしい、世の中に関心をもってもらいたい、読解力を身に着けさせたい、親が新聞に「期待」を持っているのは明らかです。今回は子どもに新聞をどのように読ませるかを解説します。(この記事は2017年4月30日に更新されました)

 

小学生や中学生に読ませる新聞はどれが一番良いのか?迷うかもしれません。活字に触れさせるのが目的なので、正直何でも良いです。全国紙の読売、朝日、毎日でも地方紙でも。

子どもに読ませる新聞は地方紙でもいいの?

お悔やみや地域の出来事が詳しく確認できるので地方紙を購読している家庭も多いでしょう。地方紙が好きなんだけど「子どもの教育にどうなの?」と質問をされることがあります。全国紙と比べて記事で扱う範囲が狭いと考えてる人が多いようです。安心してください!社会に関心をもたせる効果は十分ありますよ。

 

次は全国紙のメリットを話します。日本全体、さらに国際情勢を詳しく知ることができる。複数の新聞の読み比べで子どもにメディア教育が行える。この2つが読売、朝日、毎日など全国紙の良いところ。

読売と朝日新聞を比較させる

コンビニや駅のキオスクで新聞の一部を目にすることありませんか? お客さんに見えやすい部分=新聞名+トップ記事です。なのでテーマがかぶることもあり、どの新聞社も同じように見えやすい。

 

「全国紙はどれも同じと思ったことありませんか?」特に家で地方紙だけを購読していると、朝日や読売を読む機会がありません。

 

読み比べると全国紙にもそれぞれの個性がありおもしろいです。例えば同日の一面トップでも読売新聞は「乳幼児液体ミルク解禁へ」、朝日新聞は「虐待から救うために」という違いがありました*2

 

★新聞で国際情勢の情報を確認させたいなら読売新聞をすすめます。記事の分量も深さもあり読み応えがあります。

 

★朝日新聞は書評欄が充実しています。おそらく朝日の購読者層が読書に関心が強いからでしょう。小学生や中学生向けというより高校生以上のような気もしますが、朝日の良さを教えておくと良いかもしれません。

全国紙を読ませると:1面下のコラムで受験勉強ができる

1面下にコラムがありますよね?朝日新聞は「天声人語」、読売新聞は「編集手帳」、毎日新聞は「余録」です。この部分は文章力が高い記者が担当します。良い文章は入学試験にも出題されやすいく、1面コラムを目当てに全国紙を購読してる家庭もあるくらいです。

朝日の「天声人語」は良く出題されています。個人的には読売の「編集手帳」の質のほうが高いと思いますけどねw同じコラムでも平日と休日では書き手が違うことがあります。おすすめは平日の編集手帳です。

 

全国紙を読ませると:メディアリテラシーを育てられる

高度情報化社会を生き抜く子どもたちにメディアリテラシーを身に着けさせるのは、親の大切な役目です。今やインターネットがあれば何でも情報を入手できます。ゆえに世論操作で簡単に振り回されたり、大量の情報で思考を停止させられる可能性があります。

 

大衆操作に巻き込まれずバランス感覚を持って自ら考え行動できる大人になるには、小中学生の早い段階からメディアリテラシーを学ばせておくべきです。

 

同じ事件や出来事でも記事を読み比べると読売、朝日、毎日は違うこともあります。法案に対して賛成なのか?反対なのか?各社のトーンがでるのでおもしろいです。

 

新聞をとっていない、もしくは地方紙のみを購読している場合は一度コンビニで全国紙を購入して子どもに読み比べさせてあげてください。読売と朝日新聞で良いと思います。

平日よりも日曜日がおすすです。理由は2つあります。平日は学校があるので、子どものが新聞を読む時間がとりにくいこと。一面に持ってくる記事に違いがでやすい、つまり各社の個性が出やすいのが日曜日だからです。

 

ネットでニュースが確認できる時代に新聞は必要なの?

「ネットでニュースを見られます。新聞は必要ないと思うんですけど。」こういう意見もあると思います。たしかに2~3分で世の中の動きをチェックできます。

しかし、上から順に見ただけとも言えます。ネットニュースしか確認してない人は「読んでます」ではなく「見てます」と表現します。無意識に言っていると思いますけど、本当に読んでるのではなく見てるだけなんですね。

 

ニュースサイトでトップに表示されているものだけ見るのはキケンです。大衆操作されやすい人の行動です。トップに表示されるニュースを操作されたら、それでおしまいだからです。*3

 

クリックしないと詳細は読めませんよね。自分が興味関心のあるものしか読みません。その点新聞は全体が目に飛び込んできます。(読むかどうは別として)

 

たしかに新聞もネットニュースと同じで、興味がない記事はスルーするかもしれません。しかし新聞は開くだけで興味がない記事も一瞬は目に入ります。この感覚がとても大事なんです。

 

新聞(紙)はニュースサイト(デジタル)と違い情報量に限界があります。ネットニュースには、何が言いたいの?と首をかしげたくなる記事が含まれてることがあります。いっぽう新聞は優先順位がハッキリしてます。文字数(紙面に割く面積)を確認するだけでも、各社が扱うテーマに対する認識度が何となく分かります。

 

興味関心がない情報に進んでふれる機会を子どもに与える

自分の興味があるもの、専門以外に目を向けることの重要性は、アイディアを生み出すうえでも同じなんです。ゼロから新しいモノを作る人はいません。必ず何かしらの組み合わせで新しいモノを生み出すのです。ロボットが人間の仕事を奪うかもしれないと言われる5年後、10年後の未来を生きる子どもに身につけさせるべき能力。それが「情報との付き合い方。使い方」です。

10年前は英語ができるだけで、アメリカの最新技術を誰よりも日本に持ち込みお金を生み出すことができました。早く情報を入手できた人が強かった時代です。今やインターネットがどの世帯にも広まり、日本にいながら世界中の情報が誰でも入手できるようになりました。しかも英語が得意でなくても文章さえあれば翻訳できるソフト、アプリがたくさんあります。今は誰でも手に入れられる情報を、いかに使いこなして新しい価値を提供できるかがポイントです。

 

インターネットのニュースサイトで日本や世界の出来事を瞬時に確認できる時代でも、新聞が子どもの情報教育に与える効果に落ちることはありません。定期購読、コンビニで買う、図書館で読むなど手段はいろいろあります。小学生や中学生の子どもに新聞にふれる機会を親として与えてあげてほしいと思います。

 

子どもに教えておきたい個人向けの新聞データベース

ニュースサイトの記事はいつでも読めると思っていませんか?たしかに今日読んだ記事がネット上から消えてることはありません。子どもに伝えてほしいことは、「ネットのニュースは削除されることがある」ということです。10年前、20年前の記事を子どもが読みたいということはないでしょう。でも大学生や社会人になる事情が違います。大学のレポートや仕事の資料として古い記事が必要になることがあります。するとネットはあてになりません。

じゃあ図書館に行って保存されてる新聞を閲覧するしかないの?ということになります。朝日新聞をはじめ企業向けにデータベースサービスを展開している新聞社は多いのですが、個人向けは少ないです。家で全国紙のデータベースにふれたい人にオススメなのが読売新聞が提供する「ヨミダス」というデータベースです。読売新聞の過去記事がネットで検索できる有料サービスです。

ヨミダス文書館とは : ヨミダス文書館 : データベース : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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