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暗記が苦手な小中学生の勉強法|保護者に知ってほしいこと

この記事は、暗記が苦手な小中学生の子どもがいる保護者向けです。

子どものころに成績が良かった親ほど、「なぜ暗記できないの?もしかして、なにか障害でもあるの?」と不安になりがちです。

まずは、これから話す勉強法を子どもに試してみてください。
個別指導15年間の経験とあわせて、暗記が苦手な小中学生の克服法を解説します。

暗記のコツは2つあります。

  • 知識の収納ボックスを先に作ってあげる
  • 暗記が苦手な子には、覚えさせるのではなく、何度も接触させる
  • 3つめの文

 

知識の収納ボックスを先に作ってあげる。

知識を効率よく記憶するには、脳に収納ボックスを準備する必要があります。

例えば

りんご、バナナ、果物、みかん、フルーツ、いちご、食べ物、キウイ

 

これを一つの箱にいれて暗記するのではなく

 

(りんご、バナナ、みかん、いちご、キウイ)(果物=フルーツ)(食べ物)
と似ているものを集めて1つにまとめたほうが、効率よく記憶できます。

さらに構造化させると、より記憶しやすくなります。

 

(食べ物)>(果物=フルーツ)>(りんご、バナナ、みかん、いちご、キウイ)

 

記憶の整理整頓のコツ

  • ステップ1:似たものを1つにまとめる
  • ステップ2:構造化する(上位の概念>下位の概念)

わたしの個別指導講師としての経験から言いますと、暗記が苦手な子は、ステップ2でつまづくパターンが多かったです。

 

なので、子どもが好きなテーマで構造化の練習をさせました。

「構造化」といえば難しそうに感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば野球が好きな小学生なら

パリーグ>ソフトバンクホークス>松田宣浩

と説明すれば、なんとなく構造化の意味はわかります。(ソフトバンクが好きだという前提)

「構造化する力」は、小さいころから読書を通して語彙を増やし、小学校の国語の授業を受けてれば、自然と身についてきます。

しかし、読書体験がとぼしかったり、学校の授業を聞いてない(もしくは分かりにくい先生だった、学級崩壊していた)などの理由で構造化する力がないまま成長すると、暗記が異常に苦手という状態になりがちです。

 

ちなみに語彙だけを覚えさせても意味はありません。そのあたりの話は以下のリンク先ページにまとめています。

[kanren id=”368″]

 

中学生になっても本を全く読まない子には、こんな指導法もあります。

[kanren id=”440″]

 

記憶の整理整頓。各教科の例

理科

(茎の断面)>(維管束)>(導管、師管)

(原子)>(分子)>(単体、化合物)

(種子植物)>(被子植物、裸子植物)>(双子葉類、単子葉類)

社会

(鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府)>(源頼朝、足利尊氏、徳川家康)>(元寇、応仁の乱、関ヶ原の戦い)

(日本)>(東北地方)>(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)

学校のノートを使ってトレーニングする

上記の例は、イメージを伝えるためのものです。

では、ふだんの学習でどのように取り組ませることで、「似たものをまとめる」「構造化」の2つの訓練ができるかを話します。

 

特別なことはしません。学校のノートを使って一緒に勉強すればokです。

小中学校の先生の板書は、いろいろ計算して作られてます。

その場でテキトーに書いてるのではありません。事前に授業計画がたてられ、黒板に書く内容まで決めてます。

そういう意味では、高校の先生の板書はアバウトなところがあります。

 

小中学校の先生のほとんどの板書が、似たものをそろえて、構造化してます。

例えば

江戸幕府

(1)徳川家康

1600年、関ヶ原の戦い(石田三成に勝利)
1603年、征夷大将軍となり江戸幕府を開く

(2)徳川家光

という感じです(実際はもっと詳しく書きます)

 

わたしは、(  )と>を使って表現しましたが、学校では板書する際に
列をずらして構造化させ、列をそろえて同じものをまとめてます。

ほとんどの生徒は、あまり意識してないのですが、知らず知らずのうちに
似たものをまとめて構造化させて記憶できる準備ができてるのです。

 

ということで、ノートを使いながら、収納ボックスを明確化させましょう。

字が汚い子は、縦列が全然そろっておらずめちゃくちゃです。

列をそろえて書き直しをさせましょう。

 

字がきれいな子でも、なぜ列を整えたりずらしてるのかを理解してないケースもあります。

なのでその意味を保護者から伝えてください。

 

収納ボックスを作ったとしても、それは知識の整理整頓をするための準備をしただけで、記憶の残ることを保証するものではありません。

次は、暗記のさせ方の話しをします。

暗記が苦手な子には、覚えさせるのではなく、何度も接触させる

ポイントは「ずっと覚えてなくていいよ」と声かけすること。

 

ほとんどの子は1回の勉強で覚えられません。忘れるのが前提です。

紙に何回書こうが、音読しようが、必ず忘れます。

なので、1回の暗記時間を短くするかわりに、用語に何度も接触させるようにします。

通勤や通学で、毎日同じバスや電車に乗ってると、記憶するつもりはなくてもメンバーを覚えてしまいますよね。

 

自分は暗記が苦手と自覚してる子ほど、勉強させようとすると抵抗してきます。

どうせやっても頭わるいから、すぐ忘れるし覚えられない。。。と。

なので、「忘れていいの。ていうか、覚えてなくていいよ」と声をかけてください。

これだけで心理的な負担が減って、勉強する気になってくれます。

 

用語の接触のさせ方。

あまりガチガチにルールを決めなくてよいです。

 

一問一答から5問チョイスして暗記させるのでもok.

保護者が勉強につけるなら、問題を読んであげて○かバツを言ってあげるのでも良いです。

理社は用語の意味やストーリーと一緒に記憶しないとテストで点がとれないので、1問1答からはじめます。

10回も繰り返せば記憶に定着してくるので、そこまできたら1問1答ではなく、テスト形式に近い問題をとかせましょう。

 

お子さんが中学生であれば、理社の暗記は「教科書トレーニング」がオススメでです。

[kanren id=”362″]
英単語の暗記なら、1単語につき日本語の意味を1個でokです。

ストーリーなどはいらないので、クイズ形式はいりません。

英単語なら、英単語をみて日本語を確認します。
覚えたかどうかのテストはいりません。

英単語の具体的な覚えさせ方は、以下のリンク先ページにまとめました。興味のある人はチェックしてみてください。

[kanren id=”364″]

 

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