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親が子どもに身につけさせたいプレゼン力。みんなの視点になる訓練

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子どもに身につけさせたい行動に「みんなの視点をもつこと」があります。視点がずれた自分よがりの行動は誰からも注目されず徒労に終わります。小学校低学年のころならまだしも、高学年、中学生と子どもが進級するにつれて弊害がどんどん大きくなっていきます。

今回は子どもに自分だけでなく、みんなの視点を持たせる教育について解説します。

他人の視点で考えることは自分の利益にもなるこを教えるべき

他人に自分が望む望む行動をとってもらうには、自分の考えを他人にを理解してもらう能力が必須だということです。分かりやすくいえばプレゼン力ですね。

 

例えば子どもがお父さんにゲームを買ってもらいたいとしましょう。

ゲームについての考え方は家庭によって違いますけど、今回は子どもに持たせたくない考えをしているとしましょう。子どもは「ほしい」とねだるだけでは当然買ってもらえません。

なので「◯◯君がもっているからほしい!」とセリフをかえてみました。これでも父親は納得しません。なぜなら独りよがりの考えをぶつけているだけで、父親への視点がかけているからです。

大切なのは「父親にゲームを買ってもらうこと」です。子どもは「なぜゲームを買ってもらえないのか?」を考えます。

お金がないわけではなさそうです。なぜならゲームに関係ないものは頼めば買ってくれるからです。じゃあ「なぜゲームだけはダメなのか?」

 

視力が低下するから
学力が低下するから
テレビを占拠されるから

こんな感じで父親の視点にたって、ゲームがいかに悪いものでないかを説明すれば良いわけです。さらにいえばゲームを子どもに購入することで得られるメリットもつけると良いですね。

「毎日勉強する」とかですね。

 

これは一つの例であり、子どもが上記のような思考をいきなりできることはありません。でもココを目指して教育することが大事なんです。

 

子どもが小さいころは何でも思い通りに大人が動いてくれます。赤ん坊のころは泣けばお母さんやお父さんがミルクをくれたし、オムツを交換してくれました。

それが親の手を少しずつ離れていくと思い通りにいかなくなります。それでも我を通すのか?相手の視点にたって自分の望みをかなえる技法を取得するのか?

この技法が大人になってから大いなるメリットを与えてくれるのです。その事例を紹介しましょう。

エジソンも「みんなの視点」で発明してた

まずは発明王トーマス・エジソンさんの話しをしましょう。電気関連の発明で有名なアメリカ人ですよね。

発明家といえば暗い部屋で実験したり器具を組立てているイメージがありませんか?世間と距離をおいて自分のやりたい発明を好きにやっている感じ。

世間が必要とするものを発明しなくては、人は注目してくれない、という趣旨の発言を残しています。

自分がやろうとしている発明は世の中の人々に必要とされているのか? これをよくよく考えてから行動することが成功の秘訣だと語っているのです。

発明をお金に変えないことには生活できません。なので世間から需要があるのかは大きな問題になりますよね。でもそれだけじゃなくて、発明家としてもモチベーションも維持するために大事なわけですよ。

自分の発明品を誰かが使って役立ててる姿を想像する。「みんなの視点」を持つことがいかに重要であるかが分かる事例ですよね。

 

電話を発明したグラハム・ベルさんも同じようなことを言ってます。成功の要因についてインタビューされこう答えています。

「なんといっても粘り強さです。とはいえ、実用的な目的がないと、せっかくの長所も生かせない。奇人変人になるのがオチだ。バカげた考えに注ぐ粘り強さも、実用的なものの達成に向けられたら、必ず成功します」

池上彰さんも「みんなの視点」でニュース解説や選挙特番に出演していた

ニュース解説が分かりやすいことで有名な池上彰さんも「みんなの視点」を重要視されおられます。テレビや本で解説するときには、自分の知識や言いたいことはおいといて、小学生の視点にたって説明方法を考えるそうです。

 

このニュースを小学生が聞いたとき、どんな疑問を持つのかを常に考えているのです。池上彰さんの「みんなの視点」はニュース解説だけにとどまりません。相手に質問するときも同じ考え方をするそうです。

選挙がある日は各テレビ局が20時から特番を流します。池上さんが登場するテレビ東京の選挙特番は常に高い視聴率を確保しています。選挙速報はデータ勝負なのでテレビ局の規模で勝負は決まります。つまりTBSや日本テレビ、フジテレビやNHKとはテレビ東京は勝負にならないのです。なのに高視聴率をキープしている。

その理由は選挙に当選した議員に対して、池上さんがズバズバ質問するのを見たいからです。ネットでは「池上無双」と言われています。まあ無敵という意味合いですね。

ふつうの司会者なら聞くのもためらわれることをスバズバ聞く。池上さんは「みんなが聞きたいことは何か?」を意識した結果と答えています。

親は子どもにレールを敷くよりも、レールなしで走れるタイヤを与えるべき

親が努力すれば子どものやりたいことを全て叶えてあげられるかもしれません。でもそれは家庭という狭い範囲の話であり、学校にいけば不可能になります。さらに言えば大人になってまで面倒はみられませんよね。

「みんなの視点」をもては、商品販売、商品開発、教師、大学教授、経営者、どんな職業についても活躍できると思いませんか?

商品を買ってもらいたいなら、「これ売れてますよ」「これいいですよ」と販売側の視点で話してもうれません。「これがあれば料理の時間が短くなるので、ゆっくりできますよ」という感じで相手の視点にたったセールストークができるようになるわけです。

 

よい学校を卒業させることが親の役目だという考え方もあります。しかしコンピューターが人間の仕事を奪うと言われている時代に必要なのは、学歴よりも「脳の使い方、考え方」ではないかと感じてます。

 

少し早いと考えるかもしれませんが、子どもにプレゼンさせてみるのも「みんなの視点」を持たせる良い訓練になります。独りよがりで暴走して何もできない子ではなく、他人の視点になり双方に得になる方法を考えられる子に育てたいものです。

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