暗記と「通勤で見かける人」は似ている

・頑張って教えてたのに、全然覚えていない。

・覚えても1ヶ月もしたら忘れてしまう。

「この方法で大丈夫かな」と自分の指導法に不安になる保護者もおられます。

今回は、暗記するまでの過程を、たとえ話で解説します。

さいごまで読むと、教え方に自信が持てたり、どこを改善すれば良いのかが分かります。

名前も知らないけれど、特定の場所でよく見かける人をイメージしてください。
例えば、通勤するときに電車やバスで見かける人。

毎日みてると、名前は知らないけど、「あの人いる~」となりませんか?
乗る電車、バスの時刻や座る場所は、習慣化されやすいので、いつも同じくなりやすい。

これは相手だけでなく、自分もそうなので、混雑してる車内でも、「いつもの顔」として認識するようになります。

今は通勤してない人でも、学生時代を思い出してもられば、そういう人はいたと思います。
(毎日単語帳と格闘してました!という人は、難しいかもしれませんが)

 

 

これが暗記でいう「繰り返し」の部分です。

テキストを何度も繰り返して、「いつものアレだ」と認識できたら、暗記のステップ1はクリアです。

 

日曜日、スーパーに買物にいったとしましょう

そこに「どこかで見たことあるんだよな」という人がいました。

職場、PTA、幼稚園、学生時代、、、、過去の記憶をたどっても全然思い出せません。
とりあえず、相手に見られないように、買い物をすませスーパーをあとにします。

帰宅後も「誰だっけ???」と思い出そうとするけど、全然ダメ。
夜、お風呂にはいってたら、急に「(通勤の)あの人だ」と思い出して、スッキリ♪

ここまでが暗記のステップ2です。

 

 

 

ステップ1で「いつもの顔」と認識できたはずなのに、場所がスーパーに変わったとたん、分からなくなりましたよね。

テキストはしっかり覚えたのに、テストで点がとれない子がいます。
これは、「暗記の周辺情報を変えた練習」が不足してるからです。

 

人間は、周辺情報とセットで記憶する特徴があります。

例でいえば、「いつもの顔」の人を、通勤、電車の中、スーツ姿、、、など顔以外の情報とセットで記憶するのです。

だから、周辺情報が変わると急に思い出せなくなるのです。

場所がスーパーになったら、「いつもの顔」なのに誰だっけ?となるのと同じです。

子どもの勉強でいえば、テキストの中身が周辺情報になります。
※本当は勉強する場所とかも周辺情報になるのですが、今回は話を分かりやすくするためにふれません。

覚える用語の近くに書かれてあること、図や表、これらがセットになって記憶されてるのです。

なので、それらの情報が一切なくなると、例えばテストになると、さっぱり分からなくなるということがあるのです。

なので、ステップ2では、周辺情報を変えて練習する、つまり通勤の例でいえばスーパーや本屋、ファミレスに場所を変えて練習する必用があります。

子供の勉強でいえば、いろいろな問題をとかせることが有効です(模試も含めて)

 

ステップ1を飛ばして暗記できないの?

じゃあ、同じテキストを何回もやらずに、いろいろ問題をとかせたらいいのでは?と思うかもしれません。

つまりステップ1をとばして、いきなりステップ2に入るということです。

わたしの15年の個別指導の経験では、「やってもよいけど非効率」というのが回答になります。

ステップ1の土台なしで、とにかく問題演習ばかりやらせても、なかなか記憶に残りません。

 

例えば特定の人物と、今日はスーパー、明日は本屋、明後日は「駅前」と、いろいな所で1日おきに出会ったとしても、「いつもの顔」と認識するには相当の時間がかかるのと同じです。

 

わたしの考えではステップ1に70%、ステップ2に30%ほど、時間やエネルギーを使うのが最も効率が良いです。

いかに「いつもの顔」と認識してることが大事かということです。

さらにいえば、ステップ2の段階で、いきなり思い出せなくても凹まなくても良いということです。

周辺情報が違ってるのですから、分からなくて当然です。

「なんだっけ?」と脳をフル回転させることが大事!

脳は大事だと思ったことしか、記憶しません。

命にかかわることとか。なので学校のテストにでることなんて、脳からしたら優先度はとても低いんですね。

だからこそ、大事だ、大事だと、思い出す作業で伝えるのです。

なので、ステップ2では、いきなり答えを教えるのではなく、「なんだっけ?」と考えさせること。

非効率にみえるかもしれませんが、脳の記憶のメカニズムから考えると効率が良いのです。

ステップ2では周辺情報を変えてみましょう!といいました。

いろいろ問題を解かせるとよいのですが、この世の全ての問題をとかせることはできませんし、そんな必用もありません。

じゃあ、何が良いかと言えば、最終的には地域密着の模試がおすすめです。

高校入試などをふまえて、将来子どもに関わる周辺情報はそこにあります。

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