
「塾代が高いな」と悩んでませんか?
もしくは「子どもに塾に通わせたいけど塾代が高くね」と思ってませんか?
今回はそんな保護者に向けて、塾代の節約について解説します。
個別塾で15年間務めてきた経験をふまえて、お話をさせていただきます。
無理して高い塾代を捻出しなくてok!
結論からいいますと、「無理に塾に行かせる必要はない」ということです。
借金してまで子どもに塾に行かせる価値はありません。
子どもの教育にかけるお金は、聖域とされてきました。
つまり、どんなに生活が苦しくても、子どもの将来につながる塾代はケチらない。
というのが暗黙の了解だったのです。
しかし、時代は変わりました。
今やネットを使えば、質の高い授業が低価格で見られます。
情報収集の場として塾を使う保護者もいますが、今やSNSで質問したり、ネットで検索すればある程度の情報は収集できます。
子どもの成績アップや受験のために塾ありきで考えるのは、お財布に優しくありません。
もちろん塾に通わせるメリットもあるので、それにお金をだす価値を感じるなら多少の無理はしても良いかもしれません。
ただ、塾依存症になってしまうと、お金だけがかかるのは間違いありません。
- すでに子どもを学習塾に通わせてる人
- どうしようか悩んでる人
どちらの方も、一度リセットして一緒に考えてみましょう。
出せる金額だけで塾を決めると、失敗するかも
中3の子どもがいると仮定しましょう。
塾代はいくら?
集団塾と個別指導塾では、塾代は違います。
個別指導塾に週2回通わせたとして、大手なら塾代は3万ぐらい。
これを目安に話します。
少しやすい塾を探すと、2万円前後ですむこともあります。
ここでポイントになるのは、何教科できるかということです。
オーソドックスなのは英数で構成するパターンです。
週に英語を1回、数学を1回やるということです。
いまは5教科面倒をみてほしい~という保護者が多いので
オプションで国理社をつけるケースもあります。
もちろん追加料金はかかりますが、週3通わせる場合の塾代よりは
抑えるように設定されてます。
ミニ集団塾で映像機材を利用することで代金をおさえてます。
授業形式
- 先生が説明して、別の生徒をみてる間に問題をといて丸付け(この繰り返し)
- 自分で説明を読んで演習&丸付け。分からないところを先生に教えてもらう
- 全てパソコンでやってしまう
↑授業形式と、子どものミスマッチが起きると、お金をムダにします。
逆にいえば、そこに伸びしろ(節約できる部分)も隠れてます。
これから塾を探そうとしてる人は、子どもの望む授業形式を。
今、塾に通わせてる人は、ミスマッチが起きてないかを子どもに確認してください。
授業形式と子どものミスマッチは、教科単位でおきます。
なぜなら、好き嫌いや、もともとの学力が、塾の授業を受けるときに影響するからです。
しかも、入塾時は子どもにあっていたけれども、時間がたつにつれて合わなくなることもあります。
特に勉強のコツをつかんだり、成績が伸びてる子にはミスマッチは起きやすいです。
今塾に通わせてる人の節約術
個別指導の場合、授業の回数で月謝がきまります。
基本的には月4回で1セットをイメージすればok。
週2回通わせてる家庭であれば、週1回に減らして節約するのが王道です。
だいだいの塾は、1週間で英語1回、数学1回の構成だと思います。
つまり、今通ってる個別指導塾の費用を節約するなら
英語か数学をやめることになります。
自分で勉強できるという状態であれば
1教科減らして塾代を半分にできます。
まずは、子どもと話し合ってみてください。
この手の相談は、子どもが可愛そうだから。。。
とためらいがちです。
でも、意外に「塾に行く必要性」を感じてない子もいますよ。
こんな授業なら、一人で勉強してるほうが良いと。
塾の回数を減らしても、ちゃんと勉強したら、おこずかい1000円増やしてあげる
といったら喜ぶ子も多いと思いますよ。
これは塾単位ではなく教科単位で考えたほうがよいです。
わたしは、中学生の家庭学習は、教科書とワークを中心に勉強して、
補助的にスタディサプリを使うことを推奨してます。
なので、この勉強法で英語もしくは数学がいけそうであれば
塾の回数を減らして費用を節約できます。
※成績が2~3の場合、スタディサプリだと難しい子もでてきます。
内容が難しいのではなくて、授業を受けて問題演習という形式が苦手な子もいます。
本文下のほうで紹介してる「子どもの成績が2~3」も参考にしてみてください。
ちなみにスタディサプリは月額980円で。5教科の授業動画が見放題です。
もし、理社のオプションコースをとってるのあれば
これをスタディサプリと置き換えられないかを検討するのもアリです。
学校の成績で4をとれる子はある程度の基礎力があるので、学習塾はコスパが悪くなりやすいです。
塾について話し合う場を定期的に用意して、受講コースや塾自体があってるかのメンテナンスをおすすめします。
塾に通わせるか検討中の人の節約術
子どもの成績が4~5
わたしの経験では、5をとれる子は、自分はこう考えたけど答えがでない。
だから教えてほしい。と具体的な質問をしてきます。
4のレベルの子は、そつなく勉強するタイプ。ちょっと勉強するだけで、ざっくりと習得はできます。
ただ、学びたいという意志は少ないので、どうしてこうなるの?という積極的な質問は少ないです。
4の子が塾にいくと、読めば分かることを講師に説明され、演習と丸付けをふつうにやって終わり。
これじゃ家で勉強するのと変わらない。。。という状態になる可能性があります。
テキストの説明文をそのまま説明するような指導をする塾ではコスパが悪い
ということです。
・こういう覚え方があるよ!とプラスαの説明がはいる
・なんか分からないけど講師と話しをすると楽しい(ほめられるから)
そういう付加価値を提供できる塾でないとコスパは悪いです。
さらにいえば、ほめるだけなら家でもできるはずです。
もちろん身内にほめられるのと、他人にほめられるのでは受け取り方が違うでしょう。
どこまで塾代にだせるかで考えるべきところです。
成績4~5の子どもは、無理に塾に通わせる必要はありません!
入試や目標にたいして、どうしても必要であれば問題ありません。
しかし本人が望んでもいないのに親の安心や、友達が通わせてるから。。。というある種の見栄で行かせる必要はありません。
苦手な教科だけ受講させる(週1回)、もしくは全てを家庭学習に切り替えても十分対応できます。減らした教科は、スタディサプリや教科書ガイド、教科書ワークでカバーしましょう。
子どもの成績が2~3
週に2回で通わせるとして、成績2~3の子どもは、塾代の割り切りが必要です。
週2回で5教科をカバーできません。
苦手な1教科を週2回にするなどしないと効果は出づらいかもしれません。(これでも足りないかも)
個別指導塾も集団塾も、授業時間だけで全てを解決しようとはしてません。
家庭学習の時間もいれて効果がでるように授業をします。
じゃあ、成績が2~3の子が家庭学習をしようとおもったときに、一番の壁になるのはなにか?
それは前提知識が不足してるということです。
例えば数学の放物線の課題(中3の内容)は、累乗の計算(中1)が分かってないと解けません。
中1の反比例は、小学校でならう分数を理解してないと解けません。
つまり、不足してるものが多いほど、復習の時間が必要であること。
自力でできないケースが多いので、塾の授業を増やすしかなく、塾代は増えるばかりということです。
成績2~3の子は、まだまだポテンシャルがあります。
教えた分だけどんどん吸収してくれます。
ただ、知識を構築するにはそれなりに時間も必要ですし
その説明を受けるための授業時間の確保が必要になります(もちろん家庭学習も必要)
なので塾代を節約するという意味では、塾に過度な期待をしないこと。
つまり5教科全部をやってもらおうと考えるのではなく
なにか1教科を伸ばして、その自信と経験を他教科に生かすようにもっていくのが無難です。
もしくは、割高になりますが、マンツーマンの授業で週1回かよわせる。
そこで複数教科をみてもらう手もあります。
教えてもらうというより、コーチとして勉強のスケジュールやモチベーション管理をしてもらうのです。
この形式でいくためには、自宅学習でテキストの説明を読んで理解できる力が必要です。
小学校の基礎知識があることが最低条件です。
成績が2~3の子には、学習習慣がないケースも多いです。
この状態で塾に行かせても、あまり効果は期待できません。
塾に通わせたら家で勉強するようになった♪という子もいますが、全員が急には変わることはありません。
なので、多くの塾では、自習という形で子どもを拘束して学習時間を確保してるのです。
時間が増えるならいいんじゃないの?と思うかもしれません。
しかし、それはある程度の学力があればの話です。
なにを何時までにやると明確に自習スケジュールと教材を設定する塾であればよいですが、そうでないなら時間だけがむなしくすぎさります。
家庭学習の習慣なくして成績はあがりません。絶対に
なので、まずは家で勉強させる習慣を作りましょう。
それがついたら、不足してる知識を前学年にまでもどって、基本事項をつけさせます。
おすすめ教材は「スマイルゼミ」です。タブレットで勉強する通信教育です。
もちろん、本屋さんでドリルや参考書を買い与える方法もあるのですが、勉強嫌いの子だと受けつけないケースも考えられます。
さらに保護者が学習計画をたてて、管理しないといけませんので、ある程度の時間と覚悟が必要です。
仕事や家事で忙しい、これ以上、イライラしたくない。。。という方も多いと思います。
スマイルゼミなら、子どもに必要な学習プランをつくってくれるので、お任せで大丈夫です。
とはいえ、本当に勉強してるのか気になりますよね。
スマイルゼミには「みまもるネット」というのがあって、保護者から進捗状況を確認できるようになってます。
なので「ちゃんと勉強してるの?」と子どもに言う必要はありません。
「9教科+リスニング」までフォローして塾1教科分の費用もかかりません(5,980円~)
紙の通信教育は教材が大量に届きすぎて、勉強が苦手な子には、それだけで心理的に圧迫されました。
量が少ない通信教育もありますが、逆に演習不足になり成績が上がりません。
タブレットなら、心のブレーキがかからず、逆に「おもしろそう」と興味を持ちやすいメリットがあります。
紙の教材では不可能なこと、
例えば立体図の問題を、実際に動かしてみたり、苦手な部分の途中で動画授業を組み込んだり、テキストだけで英語の音声を確認したり、、、
こういうことがスマイルゼミではできます。
タブレット操作はタッチだけでなく専用のペンを利用してすすめます。
なので紙の教材で勉強するメリットも体感できます。
タブレットは、スマイルゼミ専用のものがあるので、お家に端末がなくても問題ありません。
(ネットが使える通信環境は必要です)
以上個別指導塾を例にして話しました。
集団塾は、個別指導塾より塾代が安くなるのが一般的です。
ただ、大量の予習、集団形式、この2つに耐えられるかが大事で、無理に通わせると塾代がムダになります。
講師の質が、明暗を左右するので体験授業は必須です。
個別指導塾なら、自分にあわない講師はチェンジできますが、集団塾はムリですから。
質問しやすい環境かもチェックポイントです。
授業終了後は講師の前に長蛇の列ができて、とても質問できる環境ではない。。。というのであれば、成績が高い子ほどコスパは悪くなります。
家庭学習の習慣がついていて、特定の教科だけは塾の指導がほしいのであれば個別指導塾に週1回だけ通わせるようにしたほうが塾代の節約になります。
人との出会いが人生を変える
こういう経験をされた方も多いと思います。
学習塾とはそういう意味で、子どもたちの人生を変えるかもしれません。
わたしは子どものころに塾に通いたくても、家の都合で通えませんでした。
そんな自分が15年間、個別指導塾で子どもや保護者と接してまいりました。
どちらの状況もわかるし、お金に余裕があるなら、そして本人が希望するなら塾に行かせるのはアリだと思ってます。
ただお金は有限ですから、保護者による塾の吟味は必須です。
塾の設備が良いから、大手だからといってお金を湯水の如く使うのはNGです。
大事なのは、1人でも勉強できる習慣をつけることです。
それができなければ、塾に通わせても成績があがる可能性は低いです。
週に4回とか5回授業をいれるなら話は別ですが。。。
貴重なお金を払うに足りる塾なのか?
そこをしっかり考えてみてください。
このブログでは、子どもが勉強する意味を「大人になっても1人で勉強できるようにするため」と定義し、小中学生の子どもに家庭学習の習慣をつけさせることを理念に活動してます。
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