学年末テストが終わると、子どもたちの気持ちは勉強から離れ、逆に保護者は危機感を強く感じる。中学生がいる家庭の3月というのは微妙な時期で、親子のスレ違いから大きなケンカになることも多いです。
こんな成績じゃ、公立高校厳しいんじゃないの。。。
(下手なところ行かせるよりも)私立も覚悟すべきか、、、
いやいや、まだ時間はある!よしっ
4月からの新学年に備えて塾をチェックしてパンフレットやチラシを収集している人、多いと思います。
でもですね、子どものやる気スイッチは入ってないので、保護者の空回りが続くんですよね。子どもの将来を気にしての行動なのに、悲しいものです。
新学年で初めの定期テストといえば6月の学校が多いと思います。そこに照準をあわせて学習プランをたてる場合、今から準備しないと間に合いません。
どれだけで苦手な部分があるかにもよりますけど、新学年の勉強が始まるまえに苦手な部分を復習しないといけません。
春休みに勉強させれば間に合う、、、と安心してませんか?あとから大きな失敗だったと気づいても遅いです。
特に4月から新中3の子どもがいるご家庭は要注意!部活や就学旅行で5月、6月は慌ただしいです。今回は春休みだけでは復習の時間がたりないこと。じゃあ、今何をすればいいのか?について解説します。
春休みは1週間しかなくて、復習するには時間が少なすぎる
聞いたことある人が多いと思いますが、英語や数学はピラミッド型の強化です。ようするに前の学年で勉強した内容の理解度をもろに受ける強化ということです。
be動詞や一般動詞を理解せず、肯定文・疑問文・否定文の区別もつかずに新学年に突入しても、明かりを持たずに暗闇に向かって走り出すのと同じです。
夏休みや冬休みなどは復習をやらせる保護者が多いですが、春休みは少ないです。そもそも期間が短いですからね。しかも保護者自身もバタバタして忙しい時期ですよね。
でも、子どもにとって数少ない復習のチャンスです。中学の授業がストップしている時期とは夏休みと冬休み、そして春休みしかありません。
今日ならったことを気にせずに、過去の復習に集中できる期間なんて、3ヶ月もないというわけです。
春期講習に申し込んで安心してるようでは甘いです
春休みの1週間だけがんばらせても時間がたりません。やらないよりはマシですが。少なくとも大きなテストは6月まではないのですから、今から勉強させるべきですね。
子どもの成績に危機感をもってる保護者でも、春期講習を決めてきただけで安心しちゃう人多いです。それは自己満足であって、1週間とかで遅れを取り戻せると思ったら大まちがいというものです。
もちろん何十万もはらって個別指導で朝9時から夜の9時までみっちり授業をいれれば、間に合うかもしれません。でもですね、費用が高額になるのもそうですが、何よりも短期間で覚えたものはすぐ忘れます。というより子どもが持たないでしょう。ふだん勉強してる子ならまだしも、、、
じゃ、3月に何をやらせばいいの?
で、話は戻るんですけど、この時期は子どものやる気は低くて、親のやる気はかなりある微妙な時期です。
塾に連れていこうと思っても、進んで行こうとする子は少ないです。よほど成績が悪い子でない限り。行かせるにしても春期講習からの人がほとんどで、たった1週間でどこまで復習できるのかなという疑問があるわけです。
なので3月、ためしにスタディサプリで勉強させてみるといいと思うんですよ。
リクルートがやってる小中高生向けの教材です。スマホやパソコンで一流予備校講師の授業が受けられます。テキストや問題はダウンロード形式です。紙を増やしたくない人なら、スマホやパソコンの画面で確認すればいいだけです。
通信教育では珍しく、小学生、中学生、高校生の授業を全部受けられます。しかも1ヶ月980円ですよ。これは安すぎる。リクルートみたいな大きな会社だからできることでしょうけど。
高校生の授業はおいといて、小学生(4年~)から中学生(~3年)までの授業を全教科受けられるメリットは大きいです。
なぜなら子どもの苦手な部分ってバラバラだからです。
新中3の子が中2の復習をすればいいのかといえば違います。苦手になる理由は、全学年にひそんでるからです。
例えば中2で習う1次関数が苦手な子は、中1の比例・反比例を理解してません。比例や反比例が苦手な子は、実は小学生で習う分数が苦手だったりします。
たった1単元の復習にここまで戻らないとダメなんですよ。仮に本屋さんで「まとめ」的な教材を買ってきても、足りません。なぜなら全学年のまとめしかのってないからです。
スタディサプリなら、診断テストで苦手な部分をあぶりだしてから復習をスタートできるので、保護者が横について指導する必要もありません。
無用な争いの種を増やす必要はないわけです。しかも子どもが勉強した内容などはスタディサプリからレポートとして保護者に届く仕組みになってます。なので通信教育にありがちな、親が気づいたら子どもは全然教材に手をつけてなかった、、、というオチはないです。
まずは自分で勉強する訓練をさせる。これは塾に行かせるにしても必要!
わたしは、個別指導で15年間子どもと向き合ってきました。その経験からいえば、塾に行かせる前に、自力でなんとかすることにチャレンジさせてほしいなと思います。
成績の良い子は塾をうまく使うんですけど、成績が低い子ほど塾への依存度が強くなります。塾に任せておけば何とかなると勘違いするんですね。
大事なのはハートです。どんなに素晴らしい分かりやすい授業をしても、本人が勉強に積極的にならないと超えられない壁は必ずでてきますから。
しかも分かりやすい授業をしてくれる講師に出会える可能性も、それほど高くないんです。現状のアルバイトの有効求人倍率の高さや、フランチャイズシステムをみるとよく分ります。
まずは自分でなんとかしてみる、そのきっかけというかテストとしてスタディサプリは手軽だし、スマホやタブレット、パソコンで勉強できるのは今の子どもにあってると感じてます。
仮に塾に通わせるにしても、家で自分で勉強する習慣が作れないと成績はそれほど上がりません。個別指導は特にそうですが、自宅学習と学校教育の間に塾が入ることで回るようにシステム化されてるからです。じゃないと集団塾とくらべて圧倒的に通う回数が少ない個別で成績が上がるわけがありません。
個別指導塾では、宿題をだしてくれますが、それ以上に家庭学習に踏み込んでくれる所って少ないです。お金をドブに捨てないためにも、家で勉強する訓練はしないとダメですよ。