子供の身長が伸びないと心配になりますよね。特に成長期の背が一番伸びるので、親も敏感になります。今回は父親と母親の身長から子供がどのぐらい大きくなるかの計算と背を伸ばす方法を解説します。
遺伝は絶対条件ではない
身長を決める要因は遺伝だけではありません。親が小さくても背の高いバレーボール選手はいます。
「身長が伸びやすい体質」が遺伝するだけで、絶対ではありません。睡眠時間が短くて食事の栄養バランスが悪ければ、思ったほど背が伸びないことも。逆に親が小さくても環境しだいで子は大きくなります。
父親と母親の身長から予測する方法
まずは以下の計算方法で子どもの予測身長をだしてみましょう。
男の子
(父親の身長+母親の身長+13)÷2
女の子
(父親の身長+母親の身長−13)÷2
これが計算上の到達地点で、環境しだいで±αがつきます。
身長の平均(平成26年度)
小学生(男子)
6歳:116.5
7歳:122.4
8歳:128.0
9歳:133.6
10歳:138.9
11歳:145.1
中学生
12歳:152.5
13歳:159.7
14歳:165.1
高校生
15歳:168.3
16歳:169.8
17歳:170.7
小学生(女子)
6歳:115.5
7歳:121.5
8歳:127.4
9歳:133.4
10歳:140.1
11歳:146.8
中学生
12歳:151.8
13歳:154.8
14歳:156.4
高校生
15歳:157.0
16歳:157.6
17歳:157.9
※厚生労働省「就学児童等の身体発育状況」より作成
成長期の伸び具合に個人差は少ない。それ以前の時期が重要!
子どもの背が一番伸びる成長期。何才までかを知ってますか?男の子なら17〜18、女の子なら15〜16歳までを指します。ポイントは成長期の伸び幅に差がないこと*1。
成長期より前の身長差でほぼ決まります。つまり子どもが小学生の間に、親がどれだけ背を伸ばしてあげられるかです。
背を伸ばす基本は「栄養」と「睡眠」
親が注意すべきは子どもの「睡眠」と「食生活」。小学生の寝る時間が遅く、偏食の子が増えてます。成長への悪影響が心配されています。
もしアナタの子供が小学生で、夜の10時に寝ているなら睡眠時間が不足しています。低学年から高学年前までは一日に10時間寝ないといけません。布団に入って寝つくまでの時間は抜いてください。30分ほど必要です。
仮に午後10時に布団に入らせるとして、寝つくのは10時30分です。午前7時に起こすとして、睡眠時は何時間になるでしょう?
数えてみると8時間30分。全然足りません。寝つくまでの30分はあくまでも平均です。1時間たっても寝られない子もいます。そうなると睡眠時間はさらに不足します。
高学年から中学生の間は9時間30分ほど必要です。思春期(男の子なら声変わり、女の子なら生理が始まるまで)に子どもの背は伸びます。
成長期と思春期は重複する部分があり、違いが分かりにくいかもしれません。成長期は体、思春期は心の発達から区別してます。
高学年は子どもの身長が決まる重要な時期です!
栄養のポイントは「アミノ酸のバランス」と「エネルギー」
子供の背を伸ばすための食事のポイントは2つです!アミノ酸をとること。そして肥満児にしないことです。
体を作るのに必要なのは「アミノ酸」です。タンパク質はアミノ酸でできてますので魚、肉、卵、乳製品、納豆などの大豆製品などをとることが重要です。
食事からとったタンパク質が体内で消化されてアミノ酸になります。そして体を作るタンパク質に再編成されます。
カラダを作るたんぱく質は20種類のアミノ酸からできている
体の元になるタンパク質を再編成するには、20種類のアミノ酸が必要です。このうち9種類*2は体内生成ができないので食事でとるしかないのです。一般的に必須アミノ酸と呼ばれています。
20種類のアミノ酸を体内に準備しないと、材料不足でタンパク質の再編成ができなくなります。むやみに食品(タンパク質)を摂取させてもダメで、アミノ酸の種類と量に注意しないといけません。
肉や魚、卵、牛乳などの動物性たんぱく質はアミノ酸のバランスがとれている(必須アミノ酸もカバー)のでおすすめです。思春期の女の子の場合、胸の成長が気になる子も多いです。大豆製品が良いとネットや本で書かれてますが、その理由は胸の成長に欠かせない女性ホルモンと似たような働きをするからです。
大豆は植物性のタンパク質です。体の成長を考えると植物性だけにかたよらせず動物性もとらせるようにしてください。
ビタミンやミネラルなどのエネルギーも必要
盲点になりがちなのは体を作るためのエネルギーです。背を伸ばすには「タンパク質」という情報が一人歩きしすぎてます。臓器や筋肉になる材料だけであっても、作るエネルギーがなければ成長は進みません。
アミノ酸を摂取しても体内エネルギーが不足していると、そちらに回されてしまい体の成長に使われません。小学生や中学生の身長を伸ばすには、タンパク質(アミノ酸)と一緒にビタミンやミネラルなどのエネルギーをとらせないといけません。
インターネットで調べると野菜や肉の栄養値が分かります。ただし理論上でそのものズバリではありません。栄養のない土で育てられた野菜が元気がないですし、摂取できる栄養値も少ないです。これは肉も同じです。
いくら食卓を彩り豊かに飾っても、実際にとれてる栄養値が足りない可能性も否定できません。なので食事にきをつけながらサプリメントで栄養補給しれあげたほうが安心です。
栄養以上に成長ホルモンの分泌が重要!
子供にいっぱい食べさせれば背が伸びるかといえば違います。カロリーが高くなりすぎると肥満児になってしまいます。背を伸ばすのに必要は睡眠中の成長ホルモンの分泌。これが肥満児だと通常の体型の子よりも分泌が悪いことが分かっています。
いくら栄養を補っても成長ホルモンが分泌されないと背は伸びません。睡眠が大事なのはホルモン分泌される時間だからです。どれだけ寝たのかと同じくらい大事なのは「眠りの深さ」です。
睡眠の質が悪いと夜中にトイレに起きたりします。肥満児でなくても成長ホルモンの分泌が悪くなります。
肥満児にさせないために日中は外て遊ばせるなど運動を十分にとらせることが重要です。運動させることで夜はぐっすり眠れるようになります。
血糖値が上がると成長ホルモンの分泌が悪くなる
眠る2時間前には何も食べさせないようにしてください。食事をすると血糖値が上がります。寝ている間に上がってしまうと成長ホルモンの分泌が悪くなります。
水を飲むのは問題ありません。寝ている間にコップ1杯の汗をかきますので、水分補給は大事です。効率よく水分補給させるならスポーツドリンクが良いのでは?と思うかもしれませんが炭水化物が含まれてるのでダメです。血糖値が上がってしまいます。
受験生に夜食をとらせるなら
中3の受験生だと夜食をとらせたいと思うかもしれませんが、子供の背を伸ばすという意味ではおすすめできません。あえて夜食をだすなら炭水化物(おにぎりやパン、ラーメン)ではなく「タンパク質」にしましょう。具体的には「ゆでたまご」や「チーズ」などです。
子供の背を伸ばすためには栄養と睡眠の両方が絶対的に必要です。体のは発達には栄養以上にホルモン分泌の影響が大きいとされています。つまり睡眠の質がとても重要なのです。
手軽に栄養をとらせるには
栄養が大事なのは分かるけれども、厚生労働省が定義するような栄養を毎日食事でとらせるのは至難の業です。
子供の身長は、親の遺伝や食事管理の影響が大きいので、責任、プレッシャーを感じる人も多いです。
しかも、食物の好き嫌いが多い子だと、何を食べさせればよいの?ということになりますよね。
そんなお母さん、お父さんにおすすめなのがアスミールです。
ママ友の間で話題になってると、保護者から教えてもらいました。
どんなモノなのかと思い、自分も買ってみました。
牛乳が苦手な子でも簡単に飲めますよ。
広告では小学生が中心になってますが、栄養値からみると中学生も大丈夫です。
以上、親の身長で子供の背がどこまで伸びるか計算。栄養以上に睡眠が重要!という話でした。