小中学生の子育てナビ

小学生、中学生の保護者向けに、学力を伸ばす方法、子どもへの接し方を解説します。勉強に親がどうかかわるべきか、家で勉強しない、家庭学習を習慣化させたい、朝起きなくて困ってる。個別指導塾15年間の経験から解決法を教えます

小学生の子どもに読解力をつけたい。語彙だけ覚えさせてもダメ

小学生の子どもに読解力をつけたいと考えてる保護者向けの記事です。

教科書の文章を読み取れない中高生が急増してるという、ショッキングなニュースがありました。

これを受けて、子どもの読解力について真剣に考えはじめた人も多いと思います。

今回は、個別指導15年間の経験をふまえて、小学生に読解力をつける方法を解説します。


「語彙」が先か?「問題集」が先か?

書店の学習参考書コーナーには「語彙集」と「問題集」の2つがあります。

どちらを先にやれば良いのか、本屋で悩んでる親子をよく見かけます。

結論からいえば、「語彙をまとめたテキスト」は後回しです。さきにやるべきは「読解力を鍛える問題集」です。

おすすめの問題集

子どものための論理トレーニング・プリント

論理エンジン 小学生版 (各学年)

この2冊がおすすめです。


読解力とは、文章の論理展開を正確に把握する力です

論理といえば、中学受験にでるような文書を利用して、問題を解いて鍛えるイメージがあろうかと思います。

そこからはじめると、かなりの確率で挫折します。記号問題なら鉛筆を転がして運任せの子もでてきます。

上の2冊は、短文で論理展開の基本が学べるようになってます。

いきなり長文で、しかも問題を解かせる形式をやると、論理をおさえるよりも、○かバツかに子どもが集中してしまうのでおすすめしません。



「語彙をまとめたテキスト」はいつ使うの?

ある程度、語彙力がついてからのほうが良いです。

子どもの語彙を増やすには、読書が一番です。

国語辞典をリビングにおいて、いつでも調べられるように環境を作ります。

意味が分からない言葉がでたら、事典で調べて、ふせんをはらせてください。

ふせんが増えると、達成感や勉強道具への愛着がわいてきます。


語彙をまとめたテキストは、何周もやらせてください。

辞書のように使うのではなく、英単語帳のように使います。


1周目は、知ってる言葉、知らない言葉にわける作業をします。

知らない単語(もしくは知ってる単語)にマーカーをつけます。

2周目は、知らない言葉の説明だけを音読させます。

ここで覚えさせようとする必要はありません。

3周目、4周目も同じようにチェックさせます。


語彙とは読書で身につけるのが理想ですが、ジャンルの好みには個人差があります。

そうすると習得する語彙にもかたよりがでてきます。

各テーマにたいしてのばらつきをなくすために、語彙集を利用します。


【注意点】読書が嫌いな子どもには

小学生の高学年になると、読書する子としない子の差がハッキリしてきます。

なかなか習慣化させられない場合は、上記2冊の問題集と並行して、語彙をまとめたテキストを利用してください。


参考リンク:

www.childcarenabi.com





中高生の読解力にかんして

冒頭で紹介した、中高生の読解力の低下についての話しをします。

参考リンク:(タップすると、外部サイトに飛びます)

headlines.yahoo.co.jp


www.sankei.com


この調査でわかったのは、短めの文章はまだ理解できるということです。

1文が長くなると、読み取れなくなります。




実際に試験につかわれた問題を見てみましょう

https://www.nii.ac.jp/userimg/press_20160726-2.pdf



オーストリア、次いでチェコスロバキア西部を併合したドイツは、それまで対立していたソ連と独ソ不可侵条約を結んだうえで、1939年9月、ポーランドに侵攻した。

ポーランドに侵攻したのは、(  )である。


解答は「ドイツ」です。

これは歴史の試験ではありません。

歴史のテストのようにみえますが、これでは問題中に答えがあるので成立してません。


英語よりも読解力が先!

母国語をまともに理解できないのに、幼少期から英語を習わせても本末転倒です。

ネイティブでない限り、英語で話すにしても思考は日本語です。

論理展開が破綻してる内容を話しても、聞いてる人は???です。

これでは会話は成立しません。

仮に英会話をさておき、高校入試や大学受験に対応できるかですが、論理展開に弱いと厳しいです。

高校入試はまだよいですが、センター試験や二次の長文は文章の構造がとれないと時間内に解くのは厳しいかなと。

極端にいえば「英単語の意味を全部覚えて、日本語になおせても、その意味が分からない」という状態になります。

母国語でダメなのに、英語ならできる、、ということはありえません。


読解力がないと算数も理科も、社会も伸びない

読解力がない、論理展開が把握できなければ、国語以外の成績もあがりません。

算数の文章題なら、式が作れない以前に、問題の意味が分からない。。。という事態になりかねません。

理科や社会も、正しい知識が身につきません。

これだけ影響力がありますので、子どもが小学生のうちにしっかり身に着けさせるべきです。



「教科書がおもしろい」と学生時代を過ごした人は多くはないと思います。

ゆえに、進研ゼミや、書店に参考書を買いにいったり、塾に通ったり、先生の話しをきいて勉強したと思います。

いまも、その傾向はかわりませんが、決定的に違うのが「読解力」なのです。

教科書の内容は分かるけど、おもしろくない、、、という時代ではないのです。



学生の勉強だけなら、親の力でなんとかできるかもしれません。

教科書が分からなくても、別の手段を用意すれば良いだけなので。

分かりやすい説明をしてくれるなにかを探せばよいだけ。


しかし、子どもが大人になったら、それはできません。

本で勉強しないといけないことはたくさんあります。

一人でも勉強できる力をつけてあげることこそ、親が子どもに与えられる財産ではないでしょうか?