小中学生の子育てナビ

小学生、中学生の保護者向けに、学力を伸ばす方法、子どもへの接し方を解説します。勉強に親がどうかかわるべきか、家で勉強しない、家庭学習を習慣化させたい、朝起きなくて困ってる。個別指導塾15年間の経験から解決法を教えます

高校入試の国語で点数アップさせるには。漢字→説明文→物語がおすすめ!

高校入試の現代文は、物語と説明文(論説文)*1で構成されます。国語が苦手な中学生ほど説明文をさけてしまいがちです。しかし論理展開がハッキリしてますので、コツさえつかめば物語よりも点数アップしやすいです。

物語は行間を読む*2作業が必要で、感情の動きをつぶさにキャッチしないといけません。これも訓練しだいで点数はのびますが、説明文(論説)のほうが早く点数がアップする子が多いです。


丸暗記で点数が確保できる漢字→解答のヒントを探しやすい説明文→物語の順番で現代文を勉強するのがおすすめです。今回は説明文の解法を中心に高校入試で得点アップする方法を解説します。

漢字は受験生を裏切らない!

漢字の読み書き問題の対策はしていますか?多くの受験生は勉強していません。というのも数が多くて、数点文しかないので割に合わないと感じるからです。まずは過去問で点数配分を確認してください。5点以上あるならやるべきです。

しかし丸暗記で得点できるのは美味しいです。難しい数学の問題を1つ解けるようになるのと漢字の読み書きで全問正解するのでは、どちらが簡単でしょうか? パターンを変えられると解けないかもしれない問題と、丸暗記で正解できる漢字の勉強。どちらがお得なのかを冷静に考えるべきです。

本屋に行けば高校入試用の漢字のテキストが売ってます。出題率の高い順にのっているテキストがおすすめです。大事なのは中途半端に覚えないことです。やるなら全部覚えましょう。

漢字の読み書き問題で80~100%の成果率なら

現代文の演習を優先しましょう。漢字のテキストに時間をかけても伸びしろが少ないので。そのかわり演習問題のなかで間違えた漢字はカードやノートにまとめて覚えていきましょう。


説明文は目的意識をもって読むこと


本編を始める前に、大切なこと、心構えのようなことを話しておきます。文章を一字一句読むのは止めてください。
「文章を読む」ことに目的を持っていないと受け身の姿勢になりがちで。例えば高校入試なら出題された文章を最初から最後まで読み込んでしまいます。


「文章を読む」ことに目的を持たないといけません。なぜ自分はこの文章を読まないといけないのか?と真剣に考えないといけません。

なぜ問題用紙の文章を読まないとダメなのですか?

高校入試の現代文を読むならば、目的は「志望校に合格するため1点でも多く点数とる!」ですよね。しかも入試は制限時間を設けています。ということは、出題者側も一字一句を丁寧に読み込むことをアナタに求めていないということです。

制限時間内に主張を見抜き、解答の根拠を探すこと。これが高校入試現代文に求められている絶対的なルールでありゴールです。

やらされている=受け身の姿勢では点数は伸びません

「読まされている」という受身的な姿勢ではなく「読んでやる」という能動的な文章、本の読み方をするようにしてください。

これは読書も同じです。小説や漫画を除けば、自分に必要な情報だけを読んだら終わりで良いのです。手にとった本を100%自分に役立てようとしても、そんな神のような本はありません。本を読み直してみると、昔は大事だと思わなかった部分に反応することがあるでしょう。それは読み手の経験や知識に応じて、重要だと思う部分も変わってくるのです。

そのときに脳が必要だと思った部分を探したら、本棚にしまっておくで良いのです。文章を最初から最後まで丁寧に読み込む習慣ある人は注意してください。

論説文ほど解答の根拠が明確な問題はない


高校入試の説明文は、論理展開がしっかりしているものが出題されます。理由は簡単で答えは一つでなければならないからです(「複数選びなさい」は除く)


これが答えになる理由を誰が聞いても「そうだね」と納得できない問題は、テストではだしていけないのです。つまり解答の根拠は必ず文章内にあるということ。

自分は本をあまり読まないし、読解力がないから、、、と諦める必要はありません。たしかに読書の習慣がある子どもは、現代文の勉強をしてなくても模試や学力テスト、高校入試で点数をとりますけどね。

これから話す論理展開の公式をしっかり覚えて、どこが解答、もしくは解答の根拠にからんでくるかをしっかりマスターしてください。


受験現代文で必要な論理展開を見破る3公式とは

高校入試で必要な公式は3つしかありません

・イコールの関係
・対立の関係
・原因→結果の関係



最初から最後まで丁寧に読み込んだら、ものすごく時間がかかりそうな長文も、公式にそって区切っていくと、非常にシンプルなものであることに気づきます。

公式を使う理由は、文章中のどの部分を丁寧に読み込めば良いのかをハッキリさせるためだと思ってください。


イコールの関係(A=A')


ある単語やテーマを読み手に伝えたいときに、「例」を使ったり「詳しい説明」をいれますよね。それがイコールの関係です。



りんご=ばら科の落葉高木。春、白または薄紅の花が咲く。果実は球形で甘ずっぱい。品種が多く、早いのは六月下旬、遅いのは十二月上旬に熟す。色も赤・黄・薄緑等がある。


ほとんどの人は「りんご」と聞いたらどんなモノであるかは分りますよね。でも外国人なら分からない人もいるかもしれません。なので詳しい説明を文章中にいれることがあります。

自分が知っている言葉に関しての説明部分は読みとばしても問題ありません。つまり「ばら科の落葉高木。春、白または薄紅の花が咲く。果実は球形で甘ずっぱい。品種が多く、早いのは六月下旬、遅いのは十二月上旬に熟す。色も赤・黄・薄緑等がある。」の部分を一字一句読み込む必要はないということです。


ポイントは、なぜ筆者が説明書きをいれたかです。仮に「りんご」が文章内で大事でなければ説明しなくても問題ないはずです。

ということは「りんご」は文章内で重要なキーワードになるのではないか?という部分をおさえておく必要があります。

場合によっては「りんごとは何ですか?」と説明を求められるかもしれません。その場合には説明文に戻るようにしてください。


こんな感じではじめは読み飛ばしたけど、あとから戻って読み直す作業が入ります。試験時間中に最低でも2周はします。はじめの1周目は公式にあわせて文章の重要度をハッキリさせていく作業です。

「たとえば、、、」「、、、とは◯◯◯」というキーワードを見かけたら「イコールの関係」だと思うようにしてください



この応用編がパラグラフどうしのイコールの関係です。パラグラフとは段落のことです。第三段落と第四段落がイコールの関係なるという感じです。

パラグラフ単位でイコールの関係を使ってくる文章の場合、どれかの段落が著者の主張である可能性が高くなります。一文ではなく段落を使ってまで読み手に説明しようとしてるということは、そのメッセージは重要度が高いということですから。

なので

1段落(著者の主張)=2段落(具体例)=3段落(具体例)

あるいは

1段落(具体例)=2段落(具体例)=3段落(著者の主張)

という形になります。



高校入試で筆者の主張を答える問題というのは一番最後の問題にきます。なので回答者も文章の最後のほうに根拠がないかと探します。これは間違いではないのですが、

もし
1段落(著者の主張)=2段落(具体例)=3段落(具体例)

という倫理展開の文章だと根拠は文章の先頭部分にあることになります。なので最後の問題の答えが、文章の最後にあると常に考えるのは危険なので注意してください。

・イコールの関係

A=A'

・Aは文章中のキーワード、もしくは主張の可能性が高い

・A'はAを理解するためのヒント。Aがイメージできる程度に読んでおけば良い。



対立の関係(A⇔B)

高校入試現代文で最も解答の根拠に使われる公式です。超重要です。


A⇔B

仮にBが主張部分だとします。ではなぜ反対意見のAをもってきたかを考えてみましょう。
それは「自己中」だと思われたくないからです!


自分の言いたいこと(B)だけを言ってしまうと、「アイツは自己中だ」「それって本当なの?」と読み手に思われしまい、信用度が落ちてしまうからです。

例えば友だちと食事に行ったとしましょう。どの店に入るか迷っているときに、友だちがハンバーガーを食べたそうにしていたとします。そのまま店に入るのもアリですが、どうしても食べたくない状況だったとします。」


そんなときにアナタが「ハンバーガーはやめておこう」だけ言ったらどうでしょう。友だちはアナタのことをどう思うかです。自己中だと思うでしょ。


それなら
「ハンバーガーはすぐ食べられるし安いからいいんだけど、
わたしは和食が食べたいな~」と言えば、まあ納得してもらえるでしょう。
これでも自己中と思われるかもしれません。最後に合せ技を教えますのでチェックしてみてくださいね。



A:ハンバーガーはすぐ食べられるし安いからいいんだけど、
B:わたしは和食が食べたいな


本当は反対なんだけど、一度受け入れるというテクニックです。すると相手は自分のことを受け入れてくれたと思ってくれます。結局は反対するけど。
現代文のテクニックだけでなく、友達関係を良好にするのにもつかえますよ。




A。しかしB
AだけれどB

という感じでBに重要度の高い内容がきます。これは一文と一文だけでなく、さきほどと同じでパラグラフ単位でつながることもあります。



・対立の関係
A⇔B
・Bに主張や解答の根拠がきやすい。

・A部分には一般論がくるので、流し読みで十分。



原因→結果の関係/理由づけの関係

自分の言いたいことに説得力をもたせるために使う公式です。



「わたしは和食が食べたい!」と言うだけよりも



A:和食は他のどの料理よりもカロリーが低くて太りにくい

だから

B:わたしは和食がたべたーい。

としたほうが説得力が増します。

「AだからB」「AなのでB」というキーワードを見つけたら要注意です。




・原因→結果の関係
A→B

「なぜ(結果)は起きたのですが?」という解答(原因)がAになります。



これらをあわせると、さらにいい感じになります。


「ハンバーガーはすぐ食べられるし安いからいいんだけど、
カロリーが低いので、わたしは和食が食べたいな~」


どうですが


(ハンバーガーはすぐ食べられるし安いからいいんだけど、)⇔《カロリーが低い→わたしは和食が食べたいな》

これだと自己中には思われないでしょう。


以上、高校入試の国語で点数アップさせるには。漢字→説明文→物語がおすすめ!という話でした。

*1:「説明文」は「論説文」とも呼ばれます。この記事では「説明文」に統一して話します。

*2:文章には直接表現されていない筆者の真意をくみとる。