小中学生の子育てナビ

小学生、中学生の保護者向けに、学力を伸ばす方法、子どもへの接し方を解説します。勉強に親がどうかかわるべきか、家で勉強しない、家庭学習を習慣化させたい、朝起きなくて困ってる。個別指導塾15年間の経験から解決法を教えます

落ち着き、集中力がない子どもへの親の接し方

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自分の子どもについて語ってくださいと言われたらアナタはどう答えますか?ついつい「落ち着きがなくて」とか「集中力がなくてすぐ気が散る」と子どもの目の前で言ってませんか?

日本人の場合は謙遜して答えることもあるので、それがお母さんの本音なのかどうかは分かりません。でも子どもの耳に入ってしまっている。。。

今回は「思い込みと教育的効果」をテーマにして、わたしの15年間の個別指導塾で務めた経験と心理学の両面から解説していきます。

ピグマリオン効果〜思い込みパワーは強烈


この記事で一番言いたいのは「思い込みは“毒”にも“薬”にもなる」ということです。


まず保護者の思い込みから話しましょう。心理学では「ピグマリオン効果」と呼ばれている内容です。ある学級担任と生徒たちに実験をしました。クラスに特別なテストを行いました。これは建前上で本当はふつうのテストです。そして試験結果から導かれた結論を担任に告げます。何かというと「「これから成績が上がりそうな優秀な素質を持っている生徒名簿」というウソの情報を渡しました。


テストの結果は子どもには渡されていません。その結果どうなったかといえば、名簿に掲載された子どもの成績はみるみる上がりました。担任はリストに掲載された子どもは優秀だという思い込みをもちながら日々授業を行い、接していったわけです。

この担任を自分におきかえましょう


この子は落ち着きがない、集中力がない、、とマイナスのイメージで日々接しているとその通りにしかなりません。もし親がプラスの評価を持って日々接していれば、そのように子どもは変わる可能性があるのです。

親の子に対する評価をマイナスからプラスに書き換える具体例を紹介します。ポイントはウソをつかないことです。脳はすぐにウソを見抜いてしまい全く効果がありませんから。


ではいってみましょう。

短所→長所
・軽はずみな行動が多い→決断が早い
・しつこくてネチネチしている→粘り強い
・気が弱い→慎重
・協調性がない→自分をもっている
・融通がきかない→集中力がある


このようにして子どもの短所を長所におきかえて接します。すると子どもにも少しずつ良い影響があらわれます。子どもとママ友の前で「家の子は融通が効かないの」ではなく「一度集中しだしたら、止まらないのよ」と言いましょう。


親の言葉や行動が変わると子どもの様子も変わります。もちろん2,3日で急変することはありません。何年間もマイナスの評価で接してきたものを、数日で変えることはできません。でも種を植える、始めることが重要です。芽が出るのは半年先、1年先かもしれません。お金がかかることではありませんので、トライしてみる価値は十分にありますよ。



子どもの学習環境の作り方については過去記事にまとめてあります。

www.childcarenabi.com

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ワンパク中学生が英数で100点アップ!


わたしが教室長時代にご縁をいただいた生徒の話をします。その子は学校でも1,2を争うワンパクな中学生でした(世間では“不良”とも言います)成績も1か2。このままだと行ける高校がないということで、お母さんが面談にきました。

その子の通っている学校は近所ではありません。なので友だちも塾にはいません。

そこでお母さんに入塾するさいにひとつの約束をしてもらいました。塾側には成績のことは話してるけれども問題児であることは話してない。ということにしてもらいました。


もちろん担当させる講師にも成績以外は話しません。つまり子どもも講師も先入観なしで塾生活をスタートさせたかったのです。

自分は問題児だと思われている、、、だから悪い行動をしなくてはならない。。。と子どもは最初から身構えてしまいます。中学校の友だちも塾にはいません。学校で演じている自分をここでは演じなくて良い状態を作りました。

講師も成績が悪いというだけで、それ以外の情報は知りません。成績が1とか2の生徒を担当するのは初めてではなく、個別指導塾ではそれほどレアな話でもありません。いつも通り新しい生徒を迎える準備をしてもらい、3ヶ月後の定期テストに向けて授業してもらいました。

この作戦は大成功しました。英語と数学で100点近く成績が上がりました。もともと勉強してないこともありましたが、自信につながったのは間違いありません。その後も成績は上がりめでたく普通科の高校に行くことができました。


問題児だと言われなければ絶対分からないというぐらい、その子はふつうでしたし、講師も身構えることなく接してました。もし問題児だと分かった前提で双方が接していたらこれほどうまくいかなかったかもしれません。

※問題児だと双方分かってる状態でもうまくいった前例もあります。子どもが学校の教師に反抗しているだけで、同級生や他の大人には反抗してないケースです。

ちなみにこの子にも過去記事でご紹介した「やる気アップ」「モチベーション維持法」を実践しています。大人の言葉や行動に敏感な中学生(親でも本人でも)に使ってほしい考え方です。

www.childcarenabi.com

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今回は親の子どもへの思い込みが、プラスにもマイナスにもなるという話でした。マイナスの評価をプラスに書き換えて接してみてください。